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経験があるからこそ驚く
皆さんこんにちは、しまさです。
大人になって驚くの意味が変わった気がします。幼いころは初めての経験も多く、「すごい!」や「そうなんだ!」と新しさに目を輝かして驚いていました。
しかし、大人になってからは経験も積み重なってきているので、期待や予想と違った時に驚くようになりました。「まさかここまでとは!」や「その手があったか!」といった感じです。
経験があるからこそ驚くこともあるのだなと感じます。そこで今回は、経験があるからこその驚きについて考えていきます。一応言っておくと、今回の驚きはドッキリのそれとは異なります。
①経験があるから違いが分かる
ある程度経験を積まないと、その物事の違いというのは理解できません。知識0の状態では、何がすごくて何がすごくないのかも分かりませんから。
例えば、私はバレーボール経験者なので、バレーのプレーなら何がすごいプレーで、どういった部分が難しいのかが分かります。だからこそ、そういったプレーをする選手には驚きます。
しかし、経験のないサッカーのプレーは違います。解説を聞いて、そうなんだと納得するだけです。三笘薫選手のドリブルは素人目に見てもとても速くて上手いので驚きはあります。しかし、それはバレーとは違った驚きです。
経験があるからこそ知識もたまり、相手の本当のすごさを理解できます。そのため、経験があるのとないのとでは、また違った驚きになるのです。
期待と予想
そして、経験を積み重ねて違いが分かるようになってくると、対象に対して期待や予想が出来るようになってきます。「この問題は難しそうだな」とか、「あの人ならこれくらいできるよな」といった感じにです。
冒頭にも期待や予想を裏切られた時に驚くと書きましたが、それは経験を積み重ねることで、無意識に期待や予想をするようになっているからなのだと思います。
②固定観念にとらわれやすい
【固定観念】
いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考え。
経験豊富な人は自分の中で考え方や手段が確立されています。自分の中に予め答えを持っているのです。なので、全員とはいかなくとも、固定観念にとらわれている人もいると思います。
しかし、だからこそ驚く場面もあります。固定観念にとらわれている人は視野が狭くなっているので、自分とは違った考えや手段を知った時に驚くことになります。その発想はなかったと。
固定観念は経験なしでは生まれません。何も知らない状態でとらわれるものがあるとすれば、それは本能だけですから。そのため、固定観念も経験があるからこそ驚く要因になるのではないかと思います。
③対象ではなく前提に驚く
では、経験があるのとないのとでは、何が異なる驚きになるのでしょうか?
私は何に驚いているかだと考えます。経験がない場合はその対象自身に驚いているのに対し、経験がある場合は自分が持っていた前提に驚いているということです。
例えば、のび太がテストで100点を取ったら、驚く人も多いと思います。なぜなら、のび太は毎回テストで0点を取っているので、どうせまた0点だろうと誰もが予想するからです。
この例の驚きは、経験がある状態、つまりは前提を覆されたことによる驚きになります。のび太が100点を取ったことではなく、自分が持っていた0点を取るだろうという前提を覆されたことに驚いているのです。
もし、のび太のことを知らなかったら、テストで100点を取ったことにすごいと驚くでしょう。100点満点は単純に誰がとってもすごいことですから、対象そのものに驚くことはおかしいことではありません。
対象そのものに驚くか、それとも自身が持っていた前提を覆されたことに驚くか。それが経験がない驚きとある驚きとの違いなのです。
まとめ
経験があることにより違いが分かるようになり、固定観念も持ちやすくなります。そのため、期待や予想もしやすくなります。そして、その前提を覆されることにより、驚きとなるのです。
経験がない初めての場合は対象そのものに驚いていたのに、経験を積むと自分が持っていた前提と違うことに驚いていました。広義で考えれば同じかもしれませんが、純粋に対象を楽しんでいない自分もいるのだなと思います。
以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。