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【引用詩】色と影のうつろい Cir「海辺の記憶」の情景(引用詩)

詩は最後に載せています。

(作者から)
Cirさんの「海辺の記憶」からイメージした情景について、感想としてコメントに記したものを元にしています

Cirさんの詩「海辺の記憶」からの引用は「」に入れました。

本文の詩と、「」内のCir さんの詩、複数で掛け合うように読んでみても面白いな、と思いました。

今年も、Cir さまをはじめ、いろんな方、そして自然の表現、etc.…、からインスピレーションを得て、自身の引き出しを増やし、そうなりたいであろうことばを見つけて、与えていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

生まれたての朝の青と
弾ける白
 「青の中で/君は波とともに/白く泳ぐ」

昼下がりのパラソルに
やわらぐベージュの中で
濃く翳る
のびやかな身体
 「ベージュの中で/君は汗ばんで/茶色く横たわる」

夕陽のオレンジに
長く伸びる影
 「オレンジの中で/君ははしゃいで/黒く駆け回る」

そして
あらゆるものを
その闇に溶かす黒
 「黒の中で/君は息を詰めて/真っ赤に口づけする」

光の移ろいと
光を浴びて反射する色と影

夜の二人は
光をすべて吸収しつくし、

口づけるための
唇の赤だけが
浮かび上がる

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