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プレヴェール 〜 鳥への挨拶 我を貫く



プレヴェールの詩はこの記事でも
紹介させて頂いたのですが

奈良美智さんのイラストの
鳥への挨拶を 読んだので

その中の一篇を紹介します

美容院で髪を切ってもらってる時に

「 あなたみたいな我の強い人は初めて 」

と、言われてしまい、
なんで、
髪切られながら そんなこと言われなあかんの?
と、悶えてしまった事もあるのですが(笑)

プレヴェールのこの詩を読んで びっくりです

目のしたのクマについて
最近も何度か 書いたと記憶しているのですが

解説を読むと

プレヴェールというのは、子供の目線の詩人であったようで
妙に納得してしまいました


読み返すたびに 自分の事のような 詩です


******


私は 私 このまんまなの

ほら 見てのとおりよ

笑いたければ そうよ 
けらけら笑うわ


私を愛する人を 愛するの私

悪いのは 私かしら

愛する相手が そのつど 同じじゃなくても

私は私  このまんまなの

ほら 見てのとおりよ

どうでもいいでしょ ほかのこと
どうでもいいでしょ 私のこと

私ね 好かれるたちなの
変えようはないわ

私のかかと とびきり高く
腰はすらっと反っている

私の乳房 とびきり固くて
眼には しっかり 隈ができてる


だからって どうなの

それが あなたに なんだって いうの

私は私 このまんまなの

私を好く人に 好かれるわ

それが あなたに なんだっていうの

私に起きたこと

そうよ
私だって 誰かを愛したわ

そうよ
その人 私を愛してた


愛し合う子どもが 
ただ すなおに愛するように

愛する 愛する、、、

どうして聞くの そんなこと


あなたに好かれる ために いるのよ
私。

変えようはないわ。



******


なんとなく、直感で 好きになったものを
深く知っていくうちに

思いがけず、そうか
こんな部分に 自分は惹かれたのか、と気づくことがあります


アインシュタイン然り

プレヴェールも きっかけは 夜のパリでしたが
この詩を 読んで

ちょっと泣きそうです


******



こちらは ボクの持っている かなり古い詩集




こちらが 先程の詩の載っている詩集になります



わがままで 気まぐれ

懐いているようで ちょっと そっけない

小鳥の鳴き声が 聞こえますか?


ちゅん ちゅん



・*:..。o○☆*゜



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