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プレヴェール 夜のパリによせて

 最近、プレヴェールの詩集を図書館で借りて
 読み直しています

 昨日、フォロワーさんとプレヴェールの話をした事もあり
 過去に書いたものですが 載せてみます


 作った詩は 忘れていたけど やはり 言葉あそびの恋の詩ですね


**   **



夜の中 三本のマッチを擦る
一本 また 一本

一本目は隈なく
きみの顔を見るため


二本目はきみの目を
見るため


三本目はきみの唇を
見るため



そして真暗闇は
それらをすべて思い返すため


きみをこの胸のなか
抱きしめて



・:*:・


停電の夜に
暗闇のなかで
プレヴェールのこの詩を
思い出していた



例えば
好きな人とは、停電の夜に
瞼に思い浮かべる人なのだと
思う




.・*.・*.・*.・*.・*.・*.・*.・



夜風に震えてるの?
つまらないジンクスにさえ
怯えてる 時計の針



ひとりぼっちのさみしさ
紛らわすように

君は本心を隠す




凍える手を そっと開いて



溜息で揺らぐ炎もある



それが微かな望みでも
消えてしまわぬように





生まれ変わる
暗闇に託すよ



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