【子育て】子供の能力を伸ばすにはどうすれば良いか
世の中に完全無欠な人間がいないのは、完全無欠な子育て方法がないからだと思います。伸び伸び育った子もいれば、厳格に育てられた子もいるように、親によって教育方針は違います。
しかし、ただ1つ言えるのは、子供の能力をグンと成長させるのに必要な要素が存在していることです。
それは、子供が物事に夢中になるような(内発的動機を育成できるような)環境を用意してあげることでしょう。
能力を上げるには、何事も内発的動機(自分からやりたい!と思うことや有能感を得ること)が必要であることはみなさんだれもが経験済みでしょう。親にやれと言われてやるより、自分から興味を持って何かを実行するほうが、すぐ覚えるし身に付きます。
それでは、親は具体的にどうすれば良いのか。
エドワード・L. デシ 著, リチャード フラスト 著, 桜井 茂男 翻訳 『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』(新曜社, 1999)によると2つの方法があります。
子供自らに選択させる
彼らの主張によると、自分で選択して物事に取り組むことで、なぜそれをやらなければならないのかの意味づけができて、納得して活動できる、と言っています。
ただ、水泳や、ピアノ、英会話教室に通わせるだけの親の自己満足で終わらせるのではなく、どういう理由で何をしたいのか、子供の意見を聞く必要があるそうです。そうすれば、理由があって習い事をしているのが子供にも理解ができるので、高いモチベーションを持ったまま取り組めるでしょう。
報酬は与えない
彼らは、報酬を与えることは子供のモチベーションを下げる要因になっていると言及します。楽しいと思って勉強するのではなく、ご褒美を貰うために勉強するから、好奇心は全く刺激されません。
これも、みなさんも経験済みだと思いますが、テストの点数に応じてご褒美が与えられたら、そっちに目が行って、勉強が丸暗記になったり、深く考えようとしなくなります。
たくさんサポートする
彼らは、子供には困難な課題を用意し、それを達成するためにたくさんのサポートをするべき、と述べていました。難しい課題を1つ1つクリアしていくことで、自信と有能感を持たせることができます。
結論
このように、子供に内発的動機を高められるような環境を用意することは、自律的に行動する立派な子供を育てる一因になるでしょう。
参考文献
エドワード・L. デシ 著, リチャード フラスト 著, 桜井 茂男 翻訳 『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』(新曜社, 1999)
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