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人は皆「演技」をして生きている

自己啓発ブームの勢いが加速していく中、「自分って何だろう?」「自分らしさなんてない...」と思っている方ってとても多いと思います。
友達に嫌われないように無理に笑顔を作ったり、上司から気に入られるように完璧な私を取り繕ってみたり。
人間関係を気にする人ほど、自分のアイデンティティをつぶしてしまうようです。

しかし、私は「自分らしさ」って存在しないと思います。
なぜなら、社会学者アーヴィング・ゴフマンも言及しているのですが、社会生活をするということは、「演技」をするということだからです。

皆さんにはこんな経験があると思います。

例えば、バイトのクレーム対応をするときは、お客さんの前では「店員」として深く謝罪しようとします。
しかし、そのお客さんが去れば、「バーカ」と言っているかもしれないし、同期に愚痴を言っているかもしれません。
このように、「店員」という役割を演じて、それに沿うような行動をしています。演技をするのは俳優だけでなく、社会生活を営む全員です。

親の前では「優等生」という役柄を演じ、友達の前では「陽キャ」という役柄を演じ、彼ら/彼女らのいないところでは、密かに泣いている人もいるのです。
どんな親しい人の前でも、利害関係のない友人の前でも、人は皆「演技」をして生きています

だから、わざわざ「自分はこうあるべき!」「私はこういう人間!」と決めつける必要は全くありません。

* cf 相互行為論

ありがとうございます!