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「ちゃんとする」って悪いことかな

知り合いの女性が、ため息を一つついて一言。
「最近、ちょっと太ったみたいで。痩せないとダメなんだよね〜」
と。

その方は見るからにスリムで細っそりとしています。お顔立ちも丸顔ではなく細面のため、より華奢な印象が際立つ方です。
なので、女性にありがちな無意味に「痩せなきゃ!」と言うアレかな?と思ったんですね。それで念のために「体脂肪率は?」と聞いてみました。
と言うのも、つい先日、めっちゃ細いのに「体脂肪率30%オーバー」と言う方がいたのです。

「それは分からないんだけど、体重が50キロになっちゃって」
身長は150台前半で、重いわけではないはず。
「いや、それは軽いほうだと思うけど…」
と言おうとしたら、
「ベスト体重を超えたから、ちょっと身体が重いんだよね」
これを聞いて、「あぁ、なるほど。数字に振り回されるんじゃなくて、ちゃんと自分の感覚を持ってて理解してるんだ。スゴイな」と思ったんですね。

そんでもって、それに伴う努力をしようとしてる。
「ちゃんとしてる」のがスゴイなって。

最近では、「ちゃんとする」こと自体が、”世間の常識に縛り付けてる原因”だとか、”自由を邪魔する原因”みたいな扱いを受けることがあって。
それはちょっと違うのでは…って思うんですよね。
まぁ、どこまでを「ちゃんとする」に含めるのか、自分だけでなく他人に強要する人がいる、という問題点はあるんですけど。

確かに、「ちゃんとする」の意味は、「しっかりする」「堂々とする」「立派である」です。
でもそれって、視点の照準を「他人」に合わせてるとおかしくなるだけであって、あくまでも「自分」が軸にあるのなら、問題ないんじゃないかなって思うんですよね。

他の人から「しっかりしている」「堂々としている」ように見られるのが大事なんじゃなくて、自分のルールを守ることを「しっかりする」から「堂々とできる」んじゃないかなぁ、と。
あ、もちろん、周囲に迷惑をかけるようなマイルールはアウトですよ?
「自由」と「自分勝手」は紙一重なもんで……

周囲を見渡してみて、自分ルールを無理するのではなく、楽しそうに実行している人は、みんなキレイで素敵に感じます。
イキイキして見えるんです。
そう思って相手を褒めると、ほとんどの方は「ぜんぜん!そんな大したことしてないし!」と言うんですよ。謙遜しているわけではなく、本心なんでしょうね。ご本人が「大したことない」と思ってるだけの話で。


……とか言いながら、まぁ、わたしは私生活において「ちゃんと」してないんですけどね。仕事はめっちゃ「ちゃんと」してますよ。……あれ?これって、自分を大切にしてないってことなんじゃ……

いや、うん。まずは、この重い身体をどうにかすべく、筋トレを「ちゃんと」やってみようと思います。

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