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#3 自分のご機嫌を取るのが上手な人

こんにちは。Callaです。
コロナ禍のGW、みなさんいかがお過ごしですか。私は、仕事をいただけている現状に改めて感謝をしつつ、平日は在宅勤務、このGWは本や雑誌を読んだり、映画を観たり、普段より少し念入りにボディケアをしてみたり、寝る前にヨガをしたり、心身共に健康的な生活を意識しながらお家時間を過ごしています。

私は、社会の中で経済的・精神的に自立し、愛を持って自他を承認し、”強く・しなやかに・美しく”毎日を紡いでいくことを人生のテーマとしています。そこで今日は、精神的に自立している人に大切な要素を、ジャン=ジャック・ルソーの言葉と、私のオススメの本を抜粋しながら、お話したいと思います。

●利己愛(amour proper)と自己愛(amour de soi)

私はランジェリーを通して、じっくりと自分の心と身体を向き合い、自己承認することの大切さを伝えていきたいと考えています。
そこでまずは、自己を愛することについて、ジャン=ジャック・ルソーの言葉をご紹介したいと思います。

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ルソーは自身の著書『人間不平等起源論』において、「利己愛(amour proper)」と「自己愛(amour de soi)」を区別したとして知られています。
「利己愛(amour proper)」は利己心にもとづく自分への愛で、プライドや虚栄心といった形で表れる自己陶酔的な愛、一方、「自己愛(amour de soi)」は、個人的な幸福だけに関与し、自分を大切にしたいという基本的な欲求にもとづく愛のことです。
さらにルソーは、「利己愛(amour proper)」は社会において生まれる相対的で人為的な感情にすぎず、悪を引き起こすとし、一方、「自己愛(amour de soi)」は自己保存に向かう自然的な感情で、人間愛や徳を生み出すとし、この2つを混同してはならないと説いています。
資本主義社会の中で生きる私たちにとって、殊に人と異なることに敏感で、謙遜を美とするような相対的な視点が強い日本社会において、恥じることなく、そして利己愛とはき違えることなく、自己愛を育むことは、とても重要な要素だと感じます。
自己愛は実は人間が持って生まれる感情ですが、成長する過程で、他人と比べ、社会に揉まれ、どうしても失ってしまいがちな感情でもあります。
私は、自分を大切にできる人は、他人のことも大切にできると思います。自他を承認し、愛を育むことのできる人は、とても魅力的だと思います。

ランジェリーは、生き方そのもの、幸福な人生とは何かを示す哲学

私は、人の心と身体に密接に寄り添うランジェリーは、自己愛を育むことにも大きな役割を果たすと考えています。そんな考えを持つ私が、最近読んでとても共感したランジェリー本をご紹介します。

人生を美しく生きる女は、服の下から美しい

「人生を美しく生きる女は、服の下から美しい」
(著=キャサリン・ケンプ-グリフィン) 

アメリカに住んでいたカナダ人のキャサリンが憧れのパリへ移住、そこでセンセーショナルなランジェリーとの出会いを果たします。そこからランジェリー関連アイテムと美容専門製品の会社を立ち上げ、長年経営し売却。その後、顧客の要望を受けて「パリ・ランジェリーツアー」を開始。そんな彼女の視点で切り取った、フランス人のランジェリーに対する考え方、ランジェリーの買い方やつけ方が詰まった一作です。

[はじめに]ランジェリーは哲学
アメリカ女性が(おそらく日本女性も)、服の下にきているのは、下着。フランス女性が着ているのは、ランジェリー。
フランス女性は、生れながらに、魅惑的なボディをもち、優雅でセンシュアル (性的ではなく官能的)な生き方ができているように見えるかもしれないけれど、そうではありません。秘密があった!
それがランジェリー。
アメリカでランジェリーといったら、何千ドルかのお買い物をした時にお店がくれる特別プレゼントか、特殊なお仕事か特別な夜のための贅沢品。
でも、フランス女性ですにとってランジェリーは、生き方そのもの、幸福な人生とは何かを示す哲学なんです。

(引用:「人生を美しく生きる女は、服の下から美しい」著=キャサリン・ケンプ-グリフィン) 

●ランジェリーは、つねに満ち足りたときを過ごすための手段

フランスでは、人生は、五感を発揮して、5つの感覚ー眺める、香りをかぐ、音楽を聴く、食を味わう、触れるーのすべてを味わった方が豊かになると考えられているそうです。そしてこの5つの感覚を楽しむのは、呼吸をするのと同じくらい当たり前のこと、経験の質を高めるのに欠かせないこととされています。
人生に”特別なとき”などなく、”今日が人生であり、いまが人生”、そんな風に日常を大切にするフランス人は、だれにも見られる可能性のない日でも、自分の感覚を刺激し、つねに満ち足りたときを過ごすための手段として、自分を良い気分にしてくれるランジェリーを身につけるそうです。

●精神的に自立している人は、自分のご機嫌を取るのが上手な人

私は、精神的に自立している人は、自分のご機嫌を取るのが上手な人なんじゃないかなと思います。自分のお気に入りのランジェリーを身につけたり、好きなお花を飾ったり、アロマを焚いたり、美味しいデザートを頬張ったり…手段は人それぞれですが、ほんの小さなことだとしても、自分で自分のご機嫌を取ってあげることで、忙しい毎日に流されず、毎日を軽やかに、丁寧に紡いでいくことができると思います。
そのためにも、自身を知り、認め、自己愛を育ててあげることはとても重要ですね。

ではまた。


Calla


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