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ミュンヒハウゼン症候群とは

こんにちは。

ミュンヒハウゼン症候群とは、自分に目を向けさせるために虚偽の症状や病状を訴え、治療を求めて病院を渡り歩く精神疾患、とされ、虚偽性障害に分類されています。
病名は、ミュンヒハウゼン物語のほらふき男爵から引用されているそうです。

特徴は、詐病、仮病とは違い、実際に何らかの身体症状(下痢や嘔吐など)を起こすまで、意図的に自身で薬物や毒物を服用、注入したり、手術痕を装うために自傷行為を繰り返すなど、実際に病人として見られる点にあるようです。

周囲の関心や同情を引くための病理利得、病気になると、周囲から優しくされたり、構ってもらえる等、病気になるメリットがあるために、仮病とは異なり、手術や検査に積極的であること等も特徴と考えられています。

チェック項目としては、以下のようなものがあげられています。

◆病歴が劇的であるが、一貫性を持っていない。
◆治療を行っても症状が軽減するどころか、むしろ悪化する。
◆陰性の検査結果が戻ってきたり、一連の症状に対する治療を終えたりすると、また別の新しい症状が現れたり、治療を求めて別の病院に移ってしまう。
◆患者が医療について様々な知識をもっている。
◆診断検査や外科的処置を受けるのに不自然に前向きまたは熱心である。
◆多くの医師や病院を頻繁に何度も受診した病歴がある。
◆医師が家族や過去に治療を受けた別の医師に話を聞くことに抵抗する。etc.

原因は、幼児期の虐待体験、対人関係に問題を抱えていたり、重度のパーソナリティー障害を抱えている等といわれています。

また、「代理ミュンヒハウゼン症候群」という、同様「周囲の注目や関心を引こうとする」心理から、自分の子供等、近親者に対して、同様の行為を行って病人に仕立て上げる病も存在しています。

次から次に、病気自慢のように、不調を訴え、ドクターショッピングにいつも夢中になり、回避癖と現実逃避の激しい、とある中年女性に違和感を感じたことがありますが、似たような気質を持つようにも感じます。

周りからの注目を集めることを目的とし、些細な事でも事を大きくすることが、当人にとって心理的に利益があるために生じる病のようです。

最後まで、お読みくださりありがとうございます。

今日もよい一日を。


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