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ふつうの日



窓を開ける、冬の朝はひんやり。

つめたいけれど、空気を吸いこむ。



コーヒーポットに水を入れて、庭の植物のもとへ。

誕生記念樹の椿のつぼみがふくらんで、桃色がかっている。



ビオラの葉に、透明なしずく。

神聖な水晶みたいで手をふれると、やっぱり水だった。



ヨーグルトを平たいブラシでなぞったような白い雲が、いくつも流れている。

長かったなぁ、とつぶやく。



娘の胃腸炎、全部がストップ。

たいせつなことってなんだっけ、いつものみぃちゃんてどんなだったっけ。



喉がかわいても飲めない、おなかがすいても食べられない。

不機嫌になるのはあたりまえなのに、何日もふたりきりでいると苦しくて。



一緒に泣いて、疲れて眠ったり。

「むずかしいね」と言って、「こまったねぇ」と笑いあったり。



病ってふしぎです。

もうやだと思いながらも、どうしたら心地よくなるか、どこかむりしてたんじゃないかと考えると、その答えがいつもより簡単にわかる。もう気づきなさい、と目の前にメッセージをくれる。


みぃちゃんに強制的に食べられない日ができたことで、小麦粉、乳製品、お肉などを食べすぎていたことに気づきました。赤ちゃんの頃から大変だった鼻水が、ぴたりと止まったのです。

たとえば、少し良くなった日に、3食柔らかい小麦粉うどんを食べたら夜に鼻水がずるずる。「実験だ🪄」と思い、米粉100g、塩少々、熱湯を混ぜて作ったうどんを3食あげた日は、鼻水は全然出なかった(米粉うどんがこんなに簡単に、捏ねもせずにおいしくできることに感動したりもした)。

これには夫婦ともども、本当にびっくりしました。

まだ胃腸が荒れていていつも以上に素材に反応しているのもありますが、米の方がみぃちゃんには負担が少ないということ。


なんでも満遍なく食べるからとすきに食べさせていたけれど、全体的に量が多かった気がしています。それで、小麦粉も乳製品もお肉も摂りすぎてしまっていたんだと思いました(この3つは、たとえアレルギーがなくても幼児にあげすぎると鼻水になって出てくることがあるらしいですね)。



さらに。

鼻水が出なくなったら寝相がすごく良くなって、ふとんを蹴飛ばさなくなりました。みぃちゃんよくねたよー!♡」と見るからにすっきりしたご機嫌のお顔で起きます。



胃腸炎がきっかけで、みぃちゃんの鼻水が、風邪や花粉症ではなかったことを知りました。

寝るときの悩みも消えてしまって、今では夫も私も感謝しているくらいです。でも、日々の感覚をだいじにして、こんな痛い目が来る前に気づきたいなぁ(切実)…。


おいしいもの、体に気持ちのいい食事、だいじ。

小麦粉はアレルギーなわけではないようですが、今までよりちょっと控えめに。

分厚くなってきたレシピノートに、これからどんな料理が加わるだろう。




ふつうの日は、全然ふつうじゃない。

先週の私が夢見た、家族みんな元気でご機嫌な、さいこうの日。



ありがとう。






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