職人の絶望俳句
嗚呼、職人の絶望俳句
"あずかった
逸品壊して
うずくまる"
職人はお直しや見本として、お客様から逸品をお預かりすることがままあります。
僕も、昨年末に訳あってお茶人さんから陶器のお茶碗をお預かりしていました。
そして、年明け早々に預かっていた茶碗を落として割りました。
てぬぐいにくるんであった茶碗を両膝をついて拾いあげると、布ごしにもバラバラになったのがわかった。
両膝をついたまま割れた茶碗を胸に抱きとめ、うずくまって絶望した。
みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。