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ピアノ発表会・レッスン×カホン【リズムアンサンブルの魅力】

自分の出している音と、ほかの人の音が、重なり合う。

それは、突き詰めればリズムのやり取りの中でお互いの波を感じること。

リズムアンサンブル なんて呼んでみることにする。

※受け付けは終了しています↑

コロナ禍の2021年春、タイトルと同名のオンライン講座のご縁をいただき、カホン奏者としてこの1年の活動の軸となったピアノ教室さんとのコラボ

4つの教室の皆さんとリハーサルから本番まで、あわせて50人以上の生徒さんと音のやり取りを楽しみながら駆け抜けた一年。今思うことを大晦日から元日にかけての正月休みを使ってゆったりと書き綴っている。

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2021年4月 ピアノ教室の先生を主な対象に講座を開催(写真左 あやちん先生 右 筆者 カホン奏者中山)

テーマは、サポートミュージシャンを取り入れて生徒さん一人一人を音楽家・表現者として向き合って音を合わせていくということ。

クローズドな発表会の枠を超えて一緒に音楽を作り上げていくメリットについてお伝えして、日々のレッスンで使えるカホンのフレーズなども紹介した。

あやちん先生とはもう何年もキッズライブ(教室の発表会企画)にカホン奏者として関わらせていただいており、この講座のテーマに掲げていることがそのまま僕とあやちん先生の共通の考えということで、サポートミュージシャンに関するノウハウを受講いただいた方々にお伝えするという内容

この講座をきっかけにご縁をいただいた皆さんのことを思いながら、思いつくがままに振りかえっていこうと思う。

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のうさぎプチコンサート@大阪  ゆっきー先生の教室と

ゆっきー先生は『せかいいっしゅうおんがくえほん』という教本をオンラインで繋がった先生たちと作りあげ出版するという行動力の持ち主!

続いて、あかいピアノ教室@舞鶴 赤井先生のブログから

初めての土地、舞鶴で!カホンソロやリズム遊びのコーナーも設けていただきました。楽しかった~。

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最後に、リトルコンサート 鶴音楽教室@兵庫 猪名川・川西

川西市のキセラ大ホールにて華やかに開催!みんな堂々としてました。

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もちろん、あやちん先生の music tree音楽教室ともキッズライブのほか、中山主催の地域イベントへの出演を果たす生徒さんまで出てきて、音楽教育の幅広さ、可能性をひしひしと感じる動きができた一年。

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・耳は自分の意志で塞げない、だからこそ感じているという話

子どもたちは、というか大人だってそうだと思うが、初めてのことや初めて会う人がいる空気に敏感で緊張したり硬くなったりどうしてもしてしまう。そもそもカホンと合わせることだってリハーサルで実際にやるまではよく分かっていない子も多いだろう。

できるだけ普段通りにやりたいように、やってもらう。

リハーサルでのファーストコンタクト

それから本番までの変化(急成長)が個人的にすごく楽しみで

意識の分散が自然に起こることが大きいと僕は思っている。

つまり、ピアノの譜面に100%集中していた意識が、リハ~本番の間でどれだけ外に向かって開いていくか。演奏中に耳がどれだけ外に開いているか。この度合いは、一緒に演奏しているとかなりの精度で伝わってくる。

ピアノを弾いてる間、耳は自分の意志で閉じることができない。だから生徒さん本人がはっきりと「〇〇を聴いています」と断言はできないにしても、耳で感じているはず。感じるには、意識の分散が欠かせない。

要はそれだけ「余裕がある状態」に近いが、少しニュアンスが違う。

自分の演奏に集中しながらも耳は外に開いている状態に『無意識のうちに』なること。みずから意識を分散させるのではなく、人と音を合わせることで初めて耳が自分以外の波を感じられる状態になること。この体験を得られることがサポートミュージシャン含め誰かと一緒に演奏することの一番のメリットだと、今回強く感じたところだ。

そういう意味で「あ、こっちの音が聴こえているな、届いているな」という感触を何回も得ることができたのは一緒に演奏していて嬉しいし、今回の生徒さんたちとのセッションでも緊張とか年令とか経験によらず十人十色でその度合いを感じられたのがとても興味深かった。

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初めましての教室のみんなの中にも、リハーサルから本番までの間で意識の分散がより進んだ子もいて、1回目で本番のプレッシャーもある中、これはすごい。

そしてやっぱりこの状態にさらされる回数が多いほど、いい音楽に仕上がっていくということも言えそうだ。もう何年もご一緒しているmusic tree 音楽教室のみんなが難しい曲でも合わせられるようになって本番にも強くなったのはもちろん日々の練習の成果と、耳が開いてきた賜物ではないかと思う。

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以上が2021年に各教室の皆さんと音楽をして、一番感じたことになる。

・カホンを発表会やレッスンに取り入れるメリット

人と音を合わせることでしかできない経験がある

それは特に自分が出している以外のリズムが自然と耳に入ってくる状況で(自然に意識が分散している状況で)よりよく得られるもの

いいリズムを浴びながら演奏する楽しさが、生徒さんにとってさまざまな面でプラスになる。生音を大事にする場合はピアノやギターとも相性のいい打楽器カホンをぜひ取り入れていただければ、きっと音楽をより豊かに楽しむことができるだろう。カホン奏者としてご縁をいただければ喜んで協力させていただく。

大前提となるのは、一人一人が表現者であるということ。

先生と生徒という関係よりもミュージシャン同士のやり取りの中で音楽を育む、こうした視点をもっている教室さんとはよりよい影響を与え合っていけると、これまでの経験から確信を持って言える。

自宅でのレッスンにオススメのカホン

今回各地を一緒にまわったMARUカホンは、もともと樽や桶を製造していた立花容器株式会社が開発したトラベルカホン(持ち運びしやすい形のカホン)で、ヒノキの香りと体にやさしい塗料の安心設計。

抱きしめたくなるし、音も本格的でかなり遊べる。

体験やレンタル、割引での購入もあるので、ご興味のある方はお気軽に中山までご一報を。

MAIL:takuto1602.n@gmail.com

今まさに新しいタイプの楽器が開発されているのもカホンの面白いところ。自宅でのレッスンにもぴったりのサイズ感で、手軽で本格的なパーカッションを取り入れたい方にはオススメ。

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最後に、2021年一緒に音を出せた生徒の皆さん、ゆっきー先生、赤井先生、鶴先生、あやちん先生、ありがとうございました!2022年も関わってくださる方々の転機となるような音楽体験を発信していけるように邁進してまいります。本年もよろしくお願いいたします。


中山拓人

カホン奏者/世代を問わず童心にかえって楽しめる『かわにしミュージックマルシェ こどもは踊る』代表


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