結婚は人生の上級コース?
Yという友人がいる。
だいたい月に1度、Yの家やビジネスホテルで語り散らす会を開催しており、先週末に3月の定例会を行った。
Yとは高校が同じだったので、必然的に同級生の話題が出ることが多い。
今回、Yと同じ部活だったKちゃんのエピソードについて
我々は2時間以上のディスカッションを重ねた。
答えは出なかったが、同世代の方はどう考えるか気になり書いてみることにした。
Kちゃんの葛藤
YとKちゃんはとある運動部に入っていた。
同期は全部で7人いて(全員女子)、YとKちゃん以外は全員既婚。高校卒業後も仲が良く、定期的にみんなで集まっているという話は聞いていた。
最近、既婚ズの中に息子が生まれたメンバーがいて、みんなで会いに行こうということになった。Kちゃんも参加予定だったが直前で不参加となり、
後日KちゃんからYに連絡が来たそうな。
「自分の中で消化できないから・・・いったんYでジャブ打たせて。」と、
サンドバッグ役のオファーを受けたYは、電話でKちゃんと話をすることとなった。
Kちゃんの話はこうだった。
”同期に子どもが生まれたことは本当にめでたいし嬉しいし、直前までは参加するつもりだった。でも、自分と比べてしまって、心の底から喜ぶことができなそうだったからドタキャンした。
私も結婚を意識した生き方にシフトしているのに、最近付き合った男性と1か月でお別れしてしまった。あの子は結婚して子どもまで生まれてるのに、なんで自分はこんなにダメなんだろう。”
(ちなみにKちゃんは占いに行って、「今年寄ってくる男は全部ダメ。婚活は来年気合入れな。」と診断されたらしい)
話を聞いて思わず、「うわぁ~~~」と溜息が出た。
わかりみが深い。
「人生の進捗が良くないです」と言われてるような感覚
Kちゃんのエピソードを聞いて、ふと
「結婚して子どもが生まれてたら良くて、そうじゃなかったらダメなのか・・・?」
と頭に浮かんだ。
Kちゃんは結婚願望が強いそうなので、劣等感も感じてしまうのだろうけれど
お付き合いしていた男性と1か月でお別れしたことだって、
結果的にそうなってしまったってだけで、
Kちゃんが「このままではお互い幸せになれない」とより良い方向に向かうための選択だと思う。
でも彼女はきっと焦っていて、自分も幸せな家庭ルートに行きたいのに
思い通りに行けていない葛藤があるんだろうな、と感じた。
ということをYに伝えたところ
「なんか、私たちはまだ『自分のことゾーン』にいて、結婚はその先って概念あるよね。いい歳なのにまだそこなの?って見られてるような気もするし、自分でもそう思っちゃってる。」
と言った。
たぶんだけど、つまり、誰に言われるわけでもないのに
「人生の進捗、微妙ですね。」とか「人生の進捗、良くないですね。」
と評価されてるような気がするのだ。
誰に言われているわけでもないのに。
人生はレースか、ウォーキングか
学生時代からいろいろ悩んできて、この頃やっと自分に落とし込めたことだが、私は人生を「レース」ではなく「ウォーキング」だと思っている。
それぞれのコースを・各人間のスピードで・たまに方向転換とかしながら進んでいくものだと、人生って本来そういうものでは?と、最近常々考えている。
でもなんだか、
学校を卒業
↓
[仕事、自分のやりたいことに全力で取り組むコース]に進級、受講
↓
単位が取得できた人は上級コース[結婚・子育て]に進級可能
みたいな流れがあって
自分はまだまだ最初のコースから抜け出せそうもないけど
同じ歳のあの子は上級コースに進んでいるような気がしてならない。
これは一体全体なんでなんだろうね!?という話を
あーでもないこーでもないと、Yと語り散らかした。
さながら哲学部である。
2時間以上話したけれど、「私たちなりの答え」すら出すことができなかった。
結局どう捉えるかは個人の自由だということにしか
落し所がなかったからだ。
Kちゃんを元気づけるような言葉を生み出したかったけれど、
家庭を持つコースをまだ選んでいない(今後選ばない可能性もある)私たちにできることはないのかもしれないと、ちょっとしんみりもした。
結婚が幸せなものだと思えない自分は未熟なのか
かくいう私も最近、いわゆる普通の幸せなるものを目にして
複雑だった出来事がある。
昔バイトでお世話になっていた1歳上の先輩(👨)が入籍することになったのだが、奥さんと出会ったのは、私の友人が運営に関わっている婚活イベントだ。
当時元カノと4年付き合って婚約破棄となり新しい出会いを探していた先輩に、友人が携わってるやつなんですけど~興味あったら行ってみてくださいと、軽い気持ちで参加を勧めた。
そのイベントで出会った年上の女性とお付き合いすることとなり、とんとん拍子で婚約まで進んだ。
先輩・奥さん・私で食事をした時に結婚式の受付を頼まれた。
私で良ければもちろんやりますと、即答した。
本当に嬉しいことだ。お世話になった先輩が素敵な人と出会って結婚すること。微力ながら役に立てたことも嬉しい。
だけど、「自分もこうなりたいな」とか「羨ましいな」とか
そういった感情は一切湧いてこなかった。
なんというか、【結婚】に対してはスン・・・無・・・みたいな
関心がないという表現が一番近い。
ふたりの話を聞いていて、お互いを補完している印象を受けた。
夫婦ってきっとそういうものなんだなと理解したけれど、
私にはこんなの絶対無理だと思った。
いま、自分のことで精一杯だ。むしろ自分のことですらままなっていない。仕事もお金も何もかも安定していない。
他人を支えるなんてことできないし、したくない。
じゃあいつになったら自分のことちゃんとできるの?って言われても
そんなのわからない。
結婚を幸せだと、いいものだと思えない私は、人間として未熟なのだろうか。
じゃあ、余裕が持てるようになったら、結婚したいと思うのだろうか?
どちらもなんだか違う気がする。
Kちゃんファイト
何はともあれ、結婚に舵を取ったKちゃんを私は全力で応援している。
私は私で、最近、今後は仕事に対して重きを置くことを決意した。
長期的計画になりそうだが、指針ができたことでまた少し頑張れそうだ。
とりあえず、先輩の結婚式に向けてダイエットだけは始めようと思う。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
季節の変わり目ですので、おからだご自愛くださいませ。
nara.
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