カフェラボ by 珈琲文明

横浜の名物カフェ「珈琲文明」オーナー赤澤智によるワンオペカフェ開業指南書。 2023年…

カフェラボ by 珈琲文明

横浜の名物カフェ「珈琲文明」オーナー赤澤智によるワンオペカフェ開業指南書。 2023年4月カフェラボメンバーシップスタート、いつかカフェを考えるメンバー絶賛歓迎。

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開業15年経ってもビジネス書を読み漁るほどカフェ開業研究オタクの赤澤智による開業指南書。実際に営業する「珈琲文明」はお客様が来すぎて”文明回避”を推奨する日が頻繁にあるほど人気。カフェ経営の指南書を限定公開します。月500円でビジネス書では決して読むことのできないリアルな話を購読することができます。メンバーシップ加入者に「珈琲文明創業計画書』公開中。 黒字で長く続くお店作りを目指す人のための研究所です。

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​お客様に話しかけない、放っておくことの重要性

前回はカウンターでの席数確保の話をしました。 今回は「常連さんがマスターと話してるのがカウンターのイメージ」という人が多いと思うのですが、この件について、「これもやめるべし(※もちろん例外は有り)」というのが私の考えである、ということに関する部分について述べていきます。 その前にまずよく言われる優れたカフェの特徴として「女性の独り客が多いかどうか」を見るだけでだいたいそのお店のポテンシャルがわかるというのがあります。 私も同意見ではありますが、一方でさらに難易度が高いの

    • 「なるべくお待たせしないように効率よくオーダーを提供するコツ」

      ある程度お店が繁盛してくると、いやもしかしてまだ全然繁盛とは言えず軌道に乗ってるともいえない時期にも「瞬間的に一気にお客さんが訪れてあとのほうの人の提供が異常に遅くなる」という事態は起こり得るものです。 これは私自身も長年ずっと悩まされていてかつ追求してきたことです。 ここでも過去に具体的事例を出したりしてケーススタディ的に述べたこともありますが、今回は「そういえばこれ結構ポイントだけどこれまで誰にも言ってこなかったなぁ」ということがありましたのでそれを述べていきたいと思いま

      • カウンターを制するものはカフェを制する

        大事なことなので過去の話題に戻るのですが「座席確保の工夫とコツ」をもう少し具体的に踏み込みます。 前回も述べたようにここでは「都市部での坪1万~1万5千円レベルの家賃」で「10~15坪程度」の広さの店舗を想定した前提で話を進めますので、地方や郊外でもっと安く広い店舗を運営できる方であればこの限りではないと思っておいて良いです。 まず「狭い店で効率よく座席を確保するコツ」で真っ先に思い浮かぶのがやはりカウンターの存在です。 私の意見もこれに異論はなく、「カウンターを制するも

        • 「いつになったらいよいよお店を開くのか」

          「どういう状態になったらお店を畳むべきか」という話はしましたが、今これを読んでいる人にとってはやはりそれより「どういう状態になったらお店を開くGOサインなのか」という話を今回はしようと思います。 いろんな予備知識を備え、どこかで修行して、物件が決まって、その他諸々の目処がたったならば・・・というようなことをぼんやり思っている人は多いと思います。 つまり「盤石な準備が整ったらGO!」という人が多いと思います。 しかしそんな(周到な準備が整う)日は実は一生来ないと思ってください。

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          「いつになったらいよいよお店を開くのか」

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          オーナーが店に立ち全てのお客様に応対していることの強み

           個人店の強みシリーズを続けます。  ワンオペ(もしくはご夫婦2人体制)個人店はオーナーが常に現場にいるということです。  これ実は凄い強みでして、お客様からしてみたら接客した人がそのお店の代表であるということは多大なる安心感に通じるものなのです。 大きな会社ですと、ある平社員が何か大きなヘマをしてしまって問題になるとその後その平社員の上司が応対して鎮静化を図るというように、またクレームにしてもその対応に社員の肩書を上げていくことでお客様側も留飲を下げるといったことがよ

          オーナーが店に立ち全てのお客様に応対していることの強み

          「どうなったら店を畳むかを決めておく」

          今日はまずひとつ先行告知から。 この情報の詳細一般公開は10月に入ったらすぐに行いますが、ここカフェラボ会員さんには今のうちに先行してお伝えしておきます(※カフェラボ会員でなくともここをこうして読んでいる人、ここにたどり着いた人ももちろん誰でもOKです)。 来月10/29(火)、年に一度のカフェ開業講座を実施します。 切迫した状況にある人や本気で開業を考える人はこの機会を逃さぬよう早めのご応募をお勧めします。 オンラインではなくリアル講座で場所は我が城である珈琲文明です。 開

          「どうなったら店を畳むかを決めておく」

        記事

          オーナーが店に立ち全てのお客様に応対していることの強み

           個人店の強みシリーズを続けます。  ワンオペ(もしくはご夫婦2人体制)個人店はオーナーが常に現場にいるということです。  これ実は凄い強みでして、お客様からしてみたら接客した人がそのお店の代表であるということは多大なる安心感に通じるものなのです。 大きな会社ですと、ある平社員が何か大きなヘマをしてしまって問題になるとその後その平社員の上司が応対して鎮静化を図るというように、またクレームにしてもその対応に社員の肩書を上げていくことでお客様側も留飲を下げるといったことがよ

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          「どうなったら店を畳むかを決めておく」

          ​理想の店舗スケールはズバリ12~15坪です

          さて、もう耳にタコが出来るほど聞かされることになるここでの「必ず失敗するメソッド」の中に「大箱ではやるな」「でも小さすぎる箱でもやるな」というのがあります。 特に「大箱」という選択肢はそもそも家賃が高いでしょうし元々あまり考えにはないかもしれませんので、ここの会員さんの店舗は「小さすぎる箱」の心配をしたほうがよくて、さらに最も重要なのは「限られたスペースの中でいかに座席を確保するか」ということであります。 くれぐれもこの件からは目をそらさずにしっかり向き合ってくださいね。

          ​理想の店舗スケールはズバリ12~15坪です

          決め手はもちろんクオリティ

          前に私はほぼ確実な集客方法は「一人一人に一言コメントを添えて誘う」ということを述べました。 その中でもちろん「それでも来ない人はいる」とも言いました。 この「それでも来ない人もいる」しかも確信をもって「来ない」を判定している場合がもちろんあります。 都合、時間も空いてるし予算も不満じゃないけど「来ない」というジャッジをする人は当然存在します。 それはどういう人でしょうか? そうです、それはそのイベントそのもの(または主催者やアーティスト)に魅力がない、クオリティが低いのがわか

          決め手はもちろんクオリティ

          ​ヒット商品は狙って生み出せる

          前回は「だからぜひ皆さんの店舗でもドリップバッグを導入しましょうということではない」と締めくくりました。 あくまでも「再現性の高いメソッドを活かす」という部分が結論であるため、ドリップバッグは事例の1つとして捉えてみてください。 赤澤メソッドの中でおそらく1,2番を争うほどに重要なポイントとして、「少しだけ上回るべし」という考えがあります。 その「少しだけ上回る」を考える前にまずはその世界でのあらゆるスタンダードを探ることから始めます。 人間の体温は37℃超えると明ら

          ​ヒット商品は狙って生み出せる

          「集客方法の検証結果」

          先月、私のバンド(コブラツイストアンドシャウト)の30周年記念ワンマンライブがありました。 その時の写真がこれです。 昼間のライブハウスにしてはかなりお客さんが入ったと思います。 これは何故でしょうか? 動員力があるバンドとして自慢したいわけじゃなく、自慢どころか30年もやってきてこれだけ世に知られていないバンドも珍しいわけで(笑)問題はなぜそんなスーパーインディーズアングラバンドに人が集まったのか?という話です。 少し前にここで「ほぼ確実な集客方法は存在する」といった話をし

          「集客方法の検証結果」

          ここ最近の大成功例を共有しておきます

          コロナ禍で叫ばれている飲食店の打ち手として良く言われるのがやはり「テイクアウト」及びそれに準ずるもの(デリバリー等)であると思います。 (この記事は2022年2月に投稿されたものを再投稿しています。) カフェを例にしたテイクアウトの場合、やはり考えられることは「コーヒー(ドリンク)」あるいは「コーヒー(豆)」などの販売がまずシンプルに思い浮かぶことでしょう。 さらにはウーバーイーツ等の宅配業務との提携もありますね。 しかしこれらが本当に当たるのかどうかは何とも言えないわ

          ここ最近の大成功例を共有しておきます

          「夢について地に足つけて真剣に考えてみます」

          ここカフェラボというのはスピ系や自己啓発系の場ではないので「夢とは?」といったようなフワっとした話をすることはないんですが「夢」というものについては私自身昔からずっと大切にしてきた概念であることは間違いないですし、カフェ経営に対しての夢のようなもの、またそれへの実現に向けての具体的行動というものをガシっと地に足を付けた内容でおおくりしたいと思います。 昨日とあるYouTubeチャンネルのライブ配信に出演してきました。 アーカイブがこちらで観られるので時間ある方は見てください(

          「夢について地に足つけて真剣に考えてみます」

          メニューのネーミングについて

          商品のネーミングには頭を悩ますところであると思います。 というよりぜひ存分に悩んでください。  ただし悩み過ぎて直感や客観性に欠いてしまうのもよくありません。  他店の素敵だなぁと思えるメニューのネーミングを参考にするのも良いのですが、もしかしたらそれはもはや少し古いものになっているのかもしれません。  例えばモダンな洋食屋さんやカフェやダイナーで出しているメニューの中に「ふわとろオムレツ」など【ふわとろ】という擬態語形容詞をつけているお店も当初は斬新かつ普通にただオム

          メニューのネーミングについて

          ​ドラマやCMのロケで使われやすい店舗の特徴

          今回のこのテーマで書こうとしたら思い出した話があります。 これまでに珈琲文明が舞台となったドラマやCMの中で、話は来たもののボツになった案件もいくつかありまして、その中でもBIG3を挙げますと・・・ ★「今からあなたを脅迫します」←連続ドラマのうちの一回分 ★東京喰種(「とうきょうグール」と読みます)←人気漫画の実写版の映画で、原作の中でも「喫茶あんていく」というお店が出てきて重要な舞台となっているだけに期待値高まりまくってました・・・。 そしてもうひとつがこちらであ

          ​ドラマやCMのロケで使われやすい店舗の特徴

          「定番やスタンダードの強み」

          昨日発売された雑誌「横浜Walker」に私の店(珈琲文明)が載りました。 横浜ウォーカーに載るのはこれで10回目くらい(二次使用的ムック本も含む)。 お店をやる前に「横浜ウォーカーとかhanakoとかに載らないかなぁ~」と思ったもので、というより雑誌でその時私が知ってるのはそれくらいでした(笑)。 でも全く話は来ませんでした。 創業から10年経ってとうとう初めて「横浜ウォーカー」からオファーが来ました。 そうなると翌年になんと6回(ムック本含む)出たのを覚えています。 つまり

          「定番やスタンダードの強み」

          取材が来た場合の対応と絶対にやったほうがいいこと

          今回は皆さんのお店にめでたく何等かの取材、またはロケがあった場合にどうすべきかということを述べていきます。 まずは取材が1つ来たということはそれだけで物凄い宣伝費に該当する(その効果のほどは前回述べたように近年はあまり高くはなくなってきているものの店側自らが行うただの宣伝広告よりは数百倍の効果はあります)ということをくれぐれも忘れないようにしてください。 珈琲文明の創業時、多くのテレビ局や有名雑誌の出版社に「プレスリリース」と言いまして、「この度横浜市白楽に新しいカフェを

          取材が来た場合の対応と絶対にやったほうがいいこと