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💰#82 私の中のゴルゴと只今進行中のプロジェクト(其の4)

今回は二本立てです。

まずは、最初の話題。

私の中のゴルゴ


何十年と読み続けている本がある。エッセイ。それも文庫本。

最近はだいたい毎年一冊出版されて、現在、最新刊は45巻。

この本に出会ったのは大学生の頃。その時点で第3巻ぐらいだった。

その後、何十年にもわたって、彼女は出し続け、私は読み続け・・・

これ、漫画家さんが、何十年にもわたって連載を続け、一つのタイトルの作品を出し続けてるのと似ているが、文庫本でそれをする奴は、私は他に聞いたことがない。

さながら・・・

書籍界の「ゴルゴ13」じゃなかろうか

と個人的には思っている。


ちなみに、今調べたら、ゴルゴ13は、2021年9月に作者のさいとう氏が死去してしまうわけだが、死去後も、『ゴルゴ13』の連載は続き、2023年で55周年を迎えた。 さいとう氏は初めて漫画制作に分業体制を導入。 氏の亡き後はシナリオは脚本家に任せ、作画はチームで分業する「プロダクション・システム」が構築されているそう。

『ゴルゴ13』(ゴルゴサーティーン)は1968年11月から小学館『ビッグコミック』にて連載されている。超一流のスナイパーであるゴルゴ13の活躍を描く劇画。
2021年7月には、リイド社より発売される単行本(SPコミックス)の刊行数が単一漫画シリーズとしては世界一となる「201巻」を数え、ギネス世界記録に認定された。同年7月時点でシリーズ累計発行部数は「3億部」を突破している。

Wikipedia


そもそもエッセイや随筆や散文というものは、その作家が物事をどう感じたのか、どう捉えたのかなどが直接的に分かってとても興味深い。特に自分が興味がある作家の場合。

この本は、ほぼ、年に一冊出るペースなので、最近の世の中の状況や出来事などにも触れており、その作家と今を一緒に生きているということが感じられた。

それで、大学卒業後の社会人になった後も、作者が発売し、常に数年遅れで読み進め、時に大きく引き離されるも、まとめ読みで追いついたり、またまた大きく引き離されたりと、作者と読み手として、私は常にその背中を追っているという状態。

追っているといっても、ゆるい日記のようなものなので、ふむふむと、付かず離れず楽しむ感じ。最初から嫌な感じもないので、読んでて居心地がよいというか。(だから何十年も読んでるのだと思うが)

もう何十年とこうしていると、知らず知らずのうちに指針となっているような気もする。

私より、10歳ほど年上の作者。女性。ちょっと先をゆく人生の先輩でもある。
10年先の未来を照らす、ほのかな、けれど決して消えない芯のある光を感じるのである。

年も職業も環境も立場も何もかも違うのであるが、

あなたの10年先の世界は、意外と大丈夫だわー

とゆるく言ってくれている感じというか。

エッセイの中では、作者は、独身時代もあり、その後、結婚した時期もあり、子どもを育てている時期もあり、二度目の結婚をした時期もあり、いろいろ読んできた。
その時その時の思いももちろん何十年と読んできた。

だから、何というか、会ったことも話したこともないが、友だちのような先輩のような、愛着(?)がある。

そして、これに輪をかけるのが、最初の読み始めの時。

もともとこの作家は、私が大学入学後、大学で出会ったとある友人が読んでて、貸してもらって自分も読んでみたのがきっかけである。

この作家の本業は詩人。

これより以前には、有名なアーティストの作詞なども手掛けていた。

最初詩集を読んだのだけど、私にはあまり理解できず、結局詩は読まず。

この作家のエッセイを読み始めた。友人に借りて。
友人は詩集も読んでいたが。

それで、友人とこの作家はどこの人なんだろうね、なんて大学構内でよく話してた。

当時はインターネットの出始めで、プロフィールのすぐ分かるWikipediaなんかもまだなく、ググったらすぐ情報が出る、というものでもなかった。

その数年後、何かのきっかけで、すごい事実が判明。

インターネットの情報で、作者の詳しいプロフィールが分かった。

自分と同じ大学の出身で、しかも同じ学部だった。

あの時、友人と牧歌的に

どこの人なんだろうねぇ

なんて大学構内で話していたのだ。おもしろい。

その作者の名は、

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