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「最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集」キム・チョヨプほか著

文学ラジオ第68回の紹介本
「最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集」
キム・チョヨプ、デュナ、チョン・ソヨン、キム・イファン、ペ・ミョンフン、イ・ジョンサン 著
斎藤真理子、清水博之、古川綾子 訳
河出書房新社

前回に続きパンデミック小説をお届けします。今回の韓国SF小説集は、新鋭から巨匠まで、コロナに直面した作家した作家たちが新しい世界、新しい未来を描いています。ラジオでは収録6作品の中から4作品を紹介しています。テーマトークは「現実を生き延びるためにSFは必要なのか?」というお題を話してます。

6作品は「黙示録」「感染症」「ニューノーマル」の3つのテーマにわけられています。同じテーマでも作家によって描くものが違っていておもしろいです(共通するところもありますが)。全体的な特徴としては、前回の「デカメロン・プロジェクト」に比べてウイルスの恐怖をより強烈に感じさせ、哀しさがある印象でした。さらに原著が出版された2020年の韓国社会の延長にある小説が多く、SF小説集ではありますが、多様な読み方、楽しみ方ができる一冊です。ぜひお聴きください!

本書のあらすじ
ヒト、機械、鯨、ドローン、虫、ウイルス……「現実を転覆する」韓国SFの、めくるめく想像力による、”新しい時代の、新しい未来”。星々に生きるものたちの6つの物語。

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ラジオは毎週月曜日に更新しています。

各種podcast、Anchor等よりお聴きいただけます。



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