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「テナント」バーナード・マラマッド著

文学ラジオ第72回の紹介本
「テナント」
バーナード・マラマッド 著
青山南 訳
みすず書房

ユダヤ人の作家レサーと黒人の作家志望ウィリーとの友情と対立を描いた長編小説。小説を書くことでしか生きられない二人は、廃墟同然のアパートで書いて書いて書きまくる。1960年代の激動の時代にマラマッドが挑戦したサイケデリックな異色作。文章から熱気を感じる一冊です。

書くことへの執念を感じるこの物語の魅力や印象的なところ、簡単なあらすじをラジオでは紹介しています。テーマトークでは「レサーとウィリーはなぜ人生をかけてまで書こうとしたのか?」を話しています。

本書のあらすじ
1960年代末のマンハッタン再開発。立ち退きを迫られながら居座る住人(テナント)は、新作完成まではと粘るユダヤ系作家ハリー・レサーただ一人……のはずが、他の空き部屋からタイプライターの音が。「誰かが書いている! 」そこから始まる作家志望の黒人ウィリーとの凄絶な心理戦。シニカルでコミカルでサイケ、黒白男女入り乱れて、果てはラップや禁止用語まで飛び出すマラマッドの異色作を、黒人差別問題が再燃するいま、名手の翻訳で初紹介。

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