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日本はオワコンなんかじゃない!

オワコン……終わったコンテンツの略。時代遅れで廃れたもの、という意味。

日本はオワコン。

日本はもうダメだ、これからは海外だ。

歴史的な円安や長引く不況と、フランス在住の"論破芸人"の煽り(あおり)を受けてか、最近特にこんな論調のニュースを目にすることが多くなった気がする……。

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どうも、世界と人間のすべてに興味のあるひと@シリコンバレーです。

なんだか毎年言っている気がしますが、あっという間に年末ですね。

いかがお過ごしでしょうか?

僕は23日から休暇をいただいて、ハワイに来ています。

Loco moco、ポケ、ハワイアンフルーツなど満喫した中で、結局は今日食べた丸亀製麺が一番美味しくて、日本人としてなぜか誇らしい気持ちになっています。ワイキキの中心地で、他のどの店よりも長蛇の列ができていました(2時間待ち)。

これがさらにもう2列分くらい、後ろに続きます

ただ、1杯1000円のぶっかけうどん(大)にはさすがに目玉が飛び出して、思わず店員さんにうどんをぶっかけそうになりました。(してません)

DAIGOさんが名付けたのだろうか。だいぶ独特な略し方だ

一体いつから日本がこんなに安くなったんですかね。

日本にいる時にはあまり意識したことがなかったですが、米国にいると、冒頭の論調にも頷けます。

考えてみれば、30年以上も続くデフレ、少子高齢化で縮小する市場、上がらない賃金と時代遅れのビジネスカルチャー、優れた人材が海外流出している事実、昨今の円安も相まって、かつて世界第2位だった一人あたりGDPが27位まで下がっていることなど、悲観する理由は枚挙にいとまがありません。

1年間で家賃が40%も上がってしまう異常なインフレで苦しむ米国とは対極です。

日本人が米国に来て、ラーメン屋や寿司職人をやって個人年収で数千万円を稼いでいたり、ハンバーガーチェーン店のバイト時給が2500円であることを知ると、「大丈夫か?日本」という気もしてきます。

だけど、それらのほとんどが「経済」を軸にしたものであり、「生活の質」とか「善く生きる」とか、もっとざっくり言えば「幸福」みたいな軸とは違うんですよね。

前者も重要だけど、もっと大事なのは後者なんじゃないか、と思うんです。

だって、米国でお寿司握って5000万くらい稼いだとして、幸せじゃないなら「で?」じゃないですか。

そんでもって多分、「日本はもうこのままじゃダメだ!」みたいなことって、明治維新くらいからずっと言われていることだと思うんです。

だけど、ダメだ!というのは「何がダメなのか」ってところが肝なわけで。
ただ、ダメダメ言ってても、思考停止になってしまいます。

経済だけでない、もっと広い意味での「ゆたかさ」みたいなものに着目する時、日本ってめちゃめちゃ素敵な国だということを、思い知らされることが多いんです。

アニメとか、ご飯とか、治安とか、おもてなしとか、電車がぴったりの時間にくることとか、すでに有名なものはたくさんありますが、生活していると、それ以外にももっともっと細かいところで本当にたっくさんあるんです。

こちらに来て、「あ、これって日本ならではだったんだ」と(良くも悪くも)何度思ったことか。

だから、日本をオワコンだなんて言わないで、「経済的にはだいぶオワコン」かもしれないけど、「めちゃめちゃイケてるところも多い」ってことも同時に知っておくと(バランスが)いい気がします。

ということで!

今後しばらく、米国と日本とを比較して「日本人が気づいていない、日本が最高にイケてるところ!」というテーマで、連載記事を書いてみたいと思います。

※話を分かりやすくするために、米国/日本という大きな括りで書きますが、実際にはもちろん個人によって差があります点、ご承知おきください。

今までどの記事も2週間に1度、3000〜5000字くらいで配信してきましたが、長すぎて読みづらかったので、今後は1000字程度にして、その代わり少しだけ配信頻度をあげたいと思います。

と書いていたらすでに1600字になってしまったので、中身の話は次回から。

ではでは、素敵な年末を。

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