日本を代表する旧市街で、文学フリマに参加します。
旧市街を歩き回りながら、日々のつれづれを書きつづるこのマガジン。日本を代表する旧市街といったら、やはり京都ということになるだろう。
その京都に、来週行くことになっている。文学フリマ京都というイベントに参加するためだ。
文学フリマは、東京をはじめとした各地で開催されていて、私はこれまで、東京、大阪、岩手でのイベントに参加した。同人誌というのか、ZINEというのか、さまざまな冊子が売られる「文学作品展示会」あるいは「文学マーケット」だ。
これまでの文学フリマでは、「カフェバグダッド アンソロジーという冊子を売った。国内外の移民のありようを追っている映像ディレクターの比呂啓さんと、スパイス系異国飯の食レポを続けるじょいっこさんとの共同出店だ。
これまでに2冊出していて、いずれも中東での生活体験を通じて得た感動を写真と文章で表現したものだ。vol.1のほうは、ありがたいことに売り切れてしまったので、今回はvol.2のみの販売になる。
さらに今回の文学フリマでは、中東のお菓子「バクラヴァ」についての本も販売する予定だ。「バクラヴァ・バンザイ」というもので、去年の11月に出した初版に書き加えた増補新装版だ。前出の比呂啓さん、じょいっこさんとの共著。バクラヴァを巡っては、11月にトルコ・イスタンブールの老舗が東京・銀座のデパートに「ナーディル・ギュル」という店を開業。12月には東京・練馬区にシリア人によるシリア式バクラヴァの店がオープンするなど、動きが急テンポ。そうした動向をこまめに紹介しているのがこの本になる。
この本を片手に、首都圏を中心にどんどん増えているバクラヴァ店をめぐるのも楽しいかも知れない。そして、ささやかな願いとしては、バクラヴァをおいしいと感じたなら、バクラヴァを生み出した中東という地域や、そこに暮らす人々に思いを向けてくれたら、と思う。
本は、今のところ文学フリマ京都が最初の販売場所になるが、東京など首都圏での販売も検討している。ツイッターなどで随時情報を発信していきたい。