【料理人が『心から美味しいと思う基準』とは】
22で飲食業界に入ってイタリアンレストランで修業して
いろんなラーメン店やカフェで働いたりして
10年以上飲食業界で働いてきました。
そのせいなのか、お店に案内するにしても、なにかをご馳走になるにしてもちょいちょい言われるのが
『料理人の人に料理だすの緊張するー』
的なセリフ。
料理人に変なものだしたら海原雄山みたいにキレられるんじゃないとか
普通のものを出したらがっかりすんじゃないかとか
何か味についていろいろ言われるんじゃないか
あたりの理由かなあ、と。
まぁ、瀧澤も専門家に専門分野を質問したり関わってもらう時とかなんか意味なく緊張しますし。
で、そこでみなさんに伝えたいんですが『料理人』に限って言えばそんなに気にしないでいいです。
確かに食べた時『このスープはこれをあーしてこーしてるのかなぁ、だからややグルタミン酸のうまみが前にきてて・・・』考える方もいるでしょう。
でも大前提として
『料理してくれたことへの感謝と尊敬』
があります。
お店に行くのならその料理を作るのに
営業日前から食材を仕入れを考え、選択し
朝早くから、皮をむく、下処理をするといった手間のかかる地味なことを何十人、何百人分仕込み
営業が始まれば、
いつ始めるか
いつ切るか
いつ焼くか
いつ指示をだすか
いつサポートするか
いつ並べるか
いつ茹でるか
いつ盛るか
いつ洗うか
いつもてなすか
オーダーや会計、特別な注文、お客様の好みや状況や食べるスピード、作り間違いや食材切れ
1秒ごとに変化する現状に頭と体をフル回転させて
ついに自分のもとにたどり着いた一品
誰かに手料理をご馳走になる時もそうです
何を作ろうかなぁ、と考え
あの人嫌いなものなんだっけ?と考えながら冷蔵庫を見たり、買い出しにいったり
一から仕込むにしろ、加工品を使うにしろ時間はかかる
洗う時水が冷たかったり、油がはねて熱かったり
切ったもの置くスペースに困ったり
コンロを使う段取り考えたり
味がいまいち決まりきらなかったり
やっぱ手間暇かかるものです。
そんな
『作り手の手間と想いが伝わる料理』
が料理人が一番美味しく感じるんです。
共感と実感が強くできるので。
はっきり言って味は二の次です。
キャリアのある人や繁盛しているお店の料理人やオーナーさんであるほどその傾向がありますね。
なのでたまー上から目線で料理の批評をドヤ顔でしてる人を見るとアームロックしたくなります。まー、そーゆー人ほどフワっとしたことしか言ってないんですが。
ちなみに仕事と関係ない時の瀧澤の料理の感想は
『コンサルタントとは思えない!』
と言われました(^-^;それほどざっくりしてるそうです。
いいんです、たとえセリフが
『この大根、いい』
だけでも美味しいと思っていることが伝われば(開き直り)
なので、瀧澤にご馳走したい!という方いましたら遠慮なくどうぞ。
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