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10年前とはカフェの競合店が変わってきているので、対策方法も変えていかなくてはいけないと思った話

「ある休日」

久さしぶりになんの予定もない休日。
家族もそれぞれ出かけていて、家には私一人だ。

こういう日にはコーヒーを淹れて、たまっている本をじっくり読みたい。
そう思い、朝からダイニングで本を読み始めた。
姿勢が疲れてきたら時折ソファに移ったり、ひとつの本に飽きてきたら他の本に変えたりしながら。

そんな午前中を過ごし、適当にお昼ごはんを食べたあと考えた。

「本にも飽きてきたし、誰かとしゃべりたいな・・・」

しかし、学生時代と違って急に連絡して「今から遊びにいこか!」なんて誘える友人はいない。

私はなんとなくスマホを手にし、SNSを眺めてみた。
たいして興味をひく内容はない。ないのになぜかダラダラとスクロールしてしまう。
続いてニュースのトピックをみる。2、3のトピックを開いてみたが「ふ〜ん」という程度だ。昨日も阪神は打てなくて負けたので、その界隈の記事に用はない。

しかし、気づいてみればこれだけで1時間以上も経過している。
時間がもったいないし、誰かと話したいなぁ。気軽に話ができるところはないかなぁ。

ぼんやり考えながら、いや待てよ。
Netflixでみたいドラマがあった。子供達が帰ってくるとみれなくなってしまう。1話ぐらいなら観てもまだ時間はあるだろう。
そう思い、テレビ画面をつけて見始める。これがなかなか面白くて、ついつい夕方まで見ることになってしまった。

「もうこんな時間や。今から着替えて出かけんのもなぁ・・・」

再び私は本を読むことにした。


「外に出るというハードル」

こんな休日を過ごしてしまうのは私だけだろうか?

本来、個人経営のカフェはこういった隙間に入っていくべき存在だ。
「アナタの心の隙間をお埋めします(喪黒福造)」ではないが、心と時間の隙間を埋めてくれる場所でなくてはならない。

しかし、今はデジタルコンテンツが埋めてくれている。

今やカフェが競合するのは他のお店や飲食店ではない。デジタルコンテンツなのだ。

「そうか、うちの最大のライバルは自家焙煎店でもスターバックスでもなく、インスタグラムやNetflixなんやな」と自らも敗北した気持ちで考えてしまったのである。

とはいえ、この牙城を崩すのは難しい。

なんせ相手は家にいながら、ダラダラとしていても構わないのだ。
それに引き換えカフェに行こうと思えば、「よし!いこ!」と気合いを入れて服を着替えて出かける準備をしないといけない。
疲れている休日にこの差は大きい。カフェをやっている本人でさえ打ち負けてしまうのだから間違いない。

「休みの日にわざわざ出かけさせる方法」

人はほっとくと楽なほうへと流れていく。
しかし一方でこれでは行かんと律しようとする行動もとる。

例えば最近はパーソナルトレーニングのジムが増えている。
通っている人の話によると、通常のジムだとついサボってしまうらしいが、パーソナルトレーニングの場合は行く日が決まっておりトレーナーもいるので甘えがきかず継続しやすいとのこと。

このシステムを採用してカフェもパーソナル化してはどうだろう?

行く日と時間が決まっていれば行動しやすくなる。
運動と同じくコミュニティも必要だと感じている人は多いはずだ。

実はこれに相当するものをすでに行っている。
日曜日に開催している「交流屋」だ。

「コミュニティなんて意識的に作らないといけないものなの?」と感じている方も多いかもしれない。しかし、体の運動不足解消にトレーニングジムが普及したように、心の運動不足の解消場所も必要性が叫ばれるようになるだろうと私は考えている。

そういうわけで、みなさん来てね。


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