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【知って見て楽しむ現代ファッション史】おすすめ服飾史の本 2選

「今のファッションって何で流行してるの?」
と気になって、読書の秋なので「服飾史」の本を読んだら面白かったので紹介するね🥰

この記事はこんな人にオススメ
☑️サクッと服飾史を知りたい
☑️生まれる前の時代のファッションを見たい
☑️「似合う」が分からず服選びが辛い
☑️ブランドのルーツを知って楽しみたい

ファッションが好きな人も、今のファッションがちょっと苦しい人も、歴史を知ることでファッションを楽しむヒントが得られるよ。

服飾史を勉強したら、最新のトレンドを追いかけるだけでは気付けない、流行ファッションに隠れた社会現象や、ブランドのルーツ、そしてその時代を生きた人たちの気持ちが詰まっていた。
本記事では特に良かった2冊を紹介するね😌


▶︎1冊目「時代をまとうファッション」

ファッション史の流れから「今」のファッションを理解するならこの本。

1920〜2020年のファッションが時系列で切り分けられていて、特に近現代の流れがざっくり分かる。
「SNS」「ジェンダー」「コロナ」といったキーワードからまさに今のファッションを掘り下げる本。
作者の渡辺明日香さんは共立女子大学生活科学科でファッションを研究する教授。
ファッション雑誌にありがちな定義のあやふやな表現ではなく、アカデミックに体系的な整理がされていて分かりやすい。

コレさえ読んでおけば、日本の現代服飾史の全体像を掴むことができる。
今着ている服が流行っている経緯・特徴がわかるので、ファッション好きにはぜひ読んで欲しい。

様々な切り口でファッションを分析
☑️時代ごとのファッションの変遷
☑️SNSのファッションへの影響
☑️コロナ禍でのファッション
☑️ジェンダーとファッション


▶︎1920年代〜2020年までの時代ごとのファッションの変遷がざっくり分かる

戦争、バブル、震災、コロナなど社会の大きな変化は人々の気持ちを揺さぶり、ファッションの変化として顕著に現れる。

バブル期は男女の体型の違いを強調するボディコンシャスな服が流行り、震災の後に安全意識の高まりからオフィスカジュアルでもスニーカーコーデが増える。
本書では時代の写し鏡としてトレンドのファッションが、どんな社会の変化や人々の気持ちから生まれたかが解説されているよ。
変化の理由がわかると面白いよね🥰


▶︎「SNS」「ジェンダー」「コロナ」の「今」のファッションを掘り下げる

本書では近現代服飾史の中で「今」のファッションの特徴を「SNS」「ジェンダー」「コロナ」といったまさにリアルタイムなキーワードから掘り下げているところ。

「SNS時代」の中で、自分の好みよりも他人からの承認"いいね"が貰えるか?を気にする人が増加。
自分に似合う「パーソナルカラー 」「骨格診断」などのイメコン流行、トレンドに寄り添ったファッションの「量産型女子」が増えたのも時代を反映した結果。

歴史的に見れば現代のファッションは「他者承認を気にしすぎ」な時代であることが分かるよね😌
もし、「似合う服がわからない」「誰かのイイネが欲しい」のが苦しいなら
「そういう時代だけど心地良い距離感で付き合ったっていいよね☺️」と肩の力を抜いていい。
歴史を知って俯瞰的に見るのも大切だね。



▶︎2冊目「ジャパン ファッションクロニクル インサイトガイド1945〜2021」

1945〜2021年のファッションを満遍なくビジュアルから楽しめるのがコチラの本。

時代ごとに「なぜそのファッションががトレンドになったか?」を社会的背景や大量の写真から解説。
写真が豊富&オシャレな誌面構成でパラパラ眺めているだけで楽しい。


▶︎10年ごとの時系列で社会的背景からファッションを解説

本書では10年ごとの時系列で区切って、ファッションを解説している。

目次抜粋はこんな感じ。
1945〜 貧しい時代でもおしゃれがしたかった。
1950〜 ファッションが動き出した。
1960〜 ファッションに自由がやって来た。
1970〜 経済成長が支えたファッション。
1980〜 おしゃれのエネルギーが頂点に!
1990〜 流行はストリートから生まれてくる。
2000〜 誰もがセレブ気分になれた時代。
2010〜 ファッションの多様化は続く。

本書ではトレンドの変遷だけではなく、その背景にある社会の出来事とのつながりからファッションを掘り下げているよ。

流行の服だけが一人歩きするのではなく、社会的背景が人々の気持ちを揺さぶった結果、ファッションとして現れるということがよく分かるね😌
1年ごとの社会的の出来事&ファッションの年表もあるので日本の近代史の勉強にもなるよ。


▶︎あのブランドがいつ生まれたか分かる

今私たちのクローゼットに入っている服のブランドにも当然歴史がある。

日本で生まれのユニクロ、JUN(アダムエロペ や ロペピクニックを有する)、マメクロゴウチ、ツモリチサト…
セレクトショップのユナイテッドアローズ 、シップス、ビームス…
海外から来たラルフローレン、Dior、CHANEL、バーバリー…

今も私たちが買っている服のルーツが、いつどんな経緯で始まったか理解できる。クローゼットに入っている服がより愛おしくなるし、服の選び方も変わるよね🥰


▶︎生まれる前/生まれた後で違う味わい

1945〜2021年の社会的出来事とファッションが並んでいるので、リアルタイムで体験している時代と、生まれる前の時代で違う味わいがある。

アラサーの私には、昭和のファッションは「Dior上陸時のワンピース素敵すぎん??」「オードリーヘップバーンの映画からサブリナパンツ流行ったの!?」と新鮮に映り、
平成のファッションはは「うんうん、子供の頃はアムラーとかシノラーとかいたね!!」と懐かしさが爆発して頷きながら読んだよ😌

全く新しいように見えるトレンドでも「あ、ボディコンシャスは1980年代の再流行…!」と気付けるようになるよ。

ビジュアルが多い分、直感的に理解できるので分厚いけどサクサク読める。何より眺めているだけで楽しい。
日本の現代ファッションカルチャーがギュギュッと纏まった一冊。手元に置いて新しいトレンドが出るたびに振り返りたくなる。


まとめ

読書の秋ということで大好きなファッションを理解するために服飾史の本を読んだ。

服飾史には、最新のトレンドを追いかけるだけでは気付けない、流行ファッションに隠れた社会現象や、ブランドのルーツ、そして何よりその時代を生きた人々の気持ちが詰まっていた😌

歴史の大きな流れから今のトレンドを俯瞰的に眺めると、今のSNS時代のファッションは人からの見られ方をとっても気にする時代だと気付けて、肩の力を抜くことができたよ。

秋の夜長のお供に、服飾史の本はとってもオススメ🥰

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