なかなか書けない人にオススメの文章術本 3選!
みなさんこんにちは!
楽しく文章書いてますか?
さて、今日はnoteに文章を書こうと思ったものの、「なかなか思うように書けない人」、「書いてはみたものの最後まで書ききれずに断念した人」
そんな方たちにオススメの文章術本を3つご紹介します。
それではさっそくいきましょう!
バズる文章教室
まずは2019年6月に発行された三宅香帆さん著
「バズる文章教室」です。
本書は自称文芸オタクの三宅さんが、「文才とは?」というこれまで抽象的な概念でしか議論されてこなかった領域に法則として言語化した本になります。
一見文字にすると簡単ですが、この本のボリュームを見ると一冊にするまでに途方もない時間と労力が費やされていることが見てとれます。
これはまさしくオタクでなければなし得なかった偉業と言えるでしょう!
そのエッセンスをわずか1400円で手に入れられるんですから本当に読書って素晴らしいですねー。
話が逸れてしまいましたが、本書は他の文章術の本とは少し方向性が違います。
「文章で的確に伝える」という技術的なアプローチではなく、
「文章で楽しんでもらう」という文芸的な視点で書かれているのが特徴です。
そもそも本書でいうところの「バズる」とは?
「テクニックを駆使して」ではなく、
①(文章の終わりまで読もうかな)と思ってもらう
②(この人いいな)と思ってもらう
③(広めたいな)と思ってもらう
そんな文章が「バズる文章」と定義されています。
これらを森鴎外や、三島由紀夫といった文豪からさくらももこ、又吉直樹などにいたるまで幅広い著名人たちの文章を例に、
・バズるつかみ
・バズる文体
・バズる組み立て
・バズる言葉選び
に分けて解説してくれます。
個人的に僕が一番気になったのは《俵万智の合図力》というところです。
これはカタカナ表記をうまく使うことで読み手の目に効果的に止まるよというテクニックです。
例えば文中で俵万智さんの「サラダ記念日」を紹介してありますが、
「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
どうですか?カタカナで書いた方が缶チューハイって書くより目立ちませんか?
そうすることでプロポーズのセリフを酔った勢いで言っちゃっていいの?と読者は興味をひかれるんです。
文章とは、音で“よむ”ものであると同時に、目で、“みる”ものである
なるほどって感じですよね。
また、文末にはわかりやすいまとめがありますので、どこから読んでもすぐに使えるヒントが見つかると思います。
このような例文が様々な作家さんの文章によって紹介されてますので、これまであまり読書をしてこなかったという人はきっとお気に入りのタッチに出会えるはずです。
ぜひご自分の読み心地のいい文章を探してみてください。
読みたいことを書けばいい
次にご紹介するのも2019年の6月に発行された田中泰延さん著、
「読みたいことを書けばいい」です。
こちらも話題になったのでもしかしたら読んだ方も多いかもしれませんね。
本書のタイトルでもある「読みたいことを書けばいい」とは?
「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」
「自分が面白くない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない」
→だから自分が読みたいことを書くのだ
う〜ん、なんとも哲学的ですよね。
つまり、この本は文章のテクニックについて書かれた本ではないということです。
なんせ著者の田中さんは「テクニックはいらない」とすらおっしゃっていますからw
中心となるのは読者としての文章術だと思ってください。
…じゃあ文章の書き方は教えてくれないの?
と、思ったあなた!ちょっと待ってください!
この本、ここでスルーするにはもったいないくらい面白いんですから!
そうは言ってもそこは文章術本。
ちゃんと文章の書き方についてもわかりやすく解説されてますのでまずは本書の構成を見てみましょう
序章 なんのために書いたか
第一章 なにを書くのか
第二章 だれに書くのか
第三章 どう書くのか
第四章 なぜ書くのか
あとがき
わかりますか?
文章術の基本中の基本である5W1Hに沿って書かれてるんです。
ですので、こちらもどこから読んでも大丈夫。
特に僕が印象に残っている箇所は、
物書きは「調べる」が9割9分5輪6毛
というところです。
これは主にライターという仕事に関してのことになりますが、
ライターの考えなど全体の1%以下でよいし、
その1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る
「物書きは調べることが9割9分5厘6毛」なのである
ちょっと堅苦しく聞こえましたか?
これはつまり、事実を徹底して調べて提示すれば見た人が考える主体(主役)になれるということです。
著者の田中さんは、
調べもせずに「文章とは自分の表現をする場だ」とか「わたしの想いを届けたい!」と思っている人は、歩道橋で詩集を売りましょう
とおっしゃっていますw
そしておわりに書かれている言葉が僕の背中を押してくれました。
わたしはあなたの書いたものを読んで、おもしろがってみたい。
感想を述べてみたい。
寂しい人生を別々にだが、どこかで一緒に歩いている仲間としてつながってみたい。
僕も偉そうなことを言わせていただけば、
皆さんの文章に触れてみたいです。
同じnoteという場所で出会い、同じ文章を書く仲間として。
マジ文章書けないんだけど
最後は2017年に発刊の前田安正さん著、「マジで書けないんだけど」です。
この本の一番の特徴はストーリー形式になっていて、主人公の「すず」がなぞの60過ぎのおじさん「師匠」とバイト先の喫茶店で出会うところから始まります。
そして、物語の展開はそのまま例題となっていて、それに対して解答していくテキストのようになっています。
ちゃんと初級、中級、上級、プロ級と段階を踏むうちに、基礎の基礎から応用までを学べる仕組みです。
今回紹介した3冊の中では一番具体的な技術に関する本だといえます。
僕がこの本を買った理由も、主語、述語から読点、「が」「は」の違いなど、わかっているようで実は全く気にしないまま書いているなと気付かされたからです。
特に中級編の中で、
・同じ表現を繰り返さない
・言葉を整理する
・「だが」「ので」はできるだけ使わない
というところはためになりました。
なんせ全部やっちゃってましたから…
いかに自分がでたらめな文章を書いていたかがよく分かりました。
そういった意味でも、
バズる文章教室が「自分なりのオリジナルの文章を見つけるきっかけにする本」
読みたいことを書けばいいが「書くことの本質的な意味を味わう本」
だとすると、この
マジで文章書けないんだけどは、「これから世に自分の文章を出していきたいと思っている人がまず最初に目を通しておくべき本」
であると言えます。
僕のように闇雲に初めてつまづくことがないようにまずこちらから読んでみていただきたいと思います。
最後のエピローグでは思わずウルッとさせられる展開が待っていて、さすが文章術の本だなと感じました。
小さくて持ち運びしやすいサイズとほっこりとしたイラストも本書の読みやすさの特徴となっています。
僕のように理屈から入りたいという方にはオススメの一冊です!
おわりに
さて、ざっくりと駆け足でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
僕自身、まだまだ納得のいく文章が書けるわけではありませんし、読者の方々には読みにくいところも多々あるかと思います。
ですが、今日まで60日以上毎日noteを更新し続けてこれたのは、まちがいなくこの3冊に出会ったからです。
今も折に触れてこの3冊を読み返しては自分の文章に生かしています。
文章を書く理由は人それぞれあると思いますが、その根底には「人に読んでもらいたい」という気持ちが少なからずあるのではないでしょうか?
そしてせっかく書くなら面白くて心に残る文章書いてみたいと思いませんか?
ぜひ皆さんも今回ご紹介した本を手に取ってご自身の創作活動に活かしてみてください!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
いただいたサポートは今後のイベントや活動費などにさせていただきたいと思います! よろしくお願いします!