上手くいかなくて当たり前。親子なんだから。
この記事は親子関係に悩んでいる人や、親子で仕事をしている人へ向けて書いています。
お疲れ様です。
いや〜、今日は(というか昨日から)朝からくたびれました。
仕事じゃなくて親父と意見が合わなくてです(笑)
先日僕は37歳の誕生日を迎えましたが、まさかアラフォーになってもまだ親と揉めるなんて思ってもいませんでした。
昨日の朝からずっと意見のすれ違いで…
今朝なんてパートさんがいる前でドンパチやっちゃいましたよ。
いやね、僕だって当てずっぽうだったり何も考えずに適当にやってるわけじゃないんですよ。
それがなかなか親父には伝わらないんですよねー
これって皆さんにも経験あるんじゃないですか?
①自分の方が正しいと思っている
もはやこれに尽きます。
結局お互いが自分の立場で物事を言うから一向に意見が交わらないんですよね。
「なぜあいつはこう思ったんだろう?」とか
「親父はどうしていつも〇〇するんだろうか」
こんな風にまずは相手の立場に立ってみる。
そしてお互いのどこが食い違う原因となったのか。
男同士なかなか2人で話し合うということは難しいと思いますし、かえってひとりで考えた方が冷静に判断できると思いますので、ここは一度落ち着いて考えてみましょう。
相手もわざといじわるしようと思ってやっているわけではありません。
同じゴールを見ていてもあなたと戦術が違うだけです。
そこをまずは受け入れてあげましょう。
②相手の良いところより悪いところへ目がいく
「自分の方が正しい」というところからスタートすると、どうしても自分のやり方や好みと違うところが目立ってしまいます。
その上、考え方も違うわけだから余計にそこばかりフォーカスしがちになり、結果イライラがつのってしまいます。
「なんで〇〇してくれないんだよ。」
「なんでそうやっちゃうんだよ。」
たとえ結果的に自分の方が正しかったとしても、相手にそうさせたのは事前に指示しなかった自分のミスでもあります。
やってしまってからあぁだこうだ言うのは責任転嫁してるのと同じこと。
それよりも相手から学ぶべきところはないか?
(きっと学ぶべきところがあると思ってみなくては見つけられない)
あるいは間違っているのは自分の方かもしれない。
そんなフィルターを1枚通して見るだけでずいぶんと見え方が変わってくるはずです。
さらには相手のやり方を一度試してみる。
やってみないで文句を言うのはやはり無責任なことだと思うんですよね。
③親子だからこそわかり合えない
親は死ぬまで親であり、子は死ぬまで子供です。
「どうしてわかってくれない?」
「なんでいつまでもそんなこと言うんだ?」
そこに終わりはおそらく来ないでしょう。
お互いに認め合っていたとしても言葉にして相手に直接伝えることはなかなかできるものではありません。
親はいつまでも「うちのせがれはまだまだです。」と言うでしょうし、子供も「親父のやり方はもう古い。」などと言い続けるのです。
まぁ、意地を張ってるんでしょうけど、親子ってやっぱりそういうものですよね。
逆に言葉がほしいなんて思ってるようじゃまだまだ半人前。
息子しては行動と結果で伝えるんだくらいの気概は見せたいところです。
④負けを認めるんじゃなく相手を理解する
自分一人で何ができますか?
これはお互いに言えることです。
答えはひとつ。なにもできません。
親は親で「ずっとオレはこうやってやってきた。だからこれからもできる。」と思うでしょうが、体も頭も昔と同じというわけにはいきません。
明らかに衰えはきています。
そして息子も親の力がなくてはここまで来れなかったはずですし、これからも手を借りなければ店を維持していくことはできません。
相手の力を認めることは決して負けることではありません。
素直になれないならせめて心の中ではお互いを評価してあげましょう。
そして相手のがんばりをねぎらってあげましょう。
頭に来ることもあるでしょうが、これまでもずっと狭い調理場の中で一緒にやってきたではありませんか。
まとめ
自分でも上手くいってないのになぜこんな記事を書いたのかといえば、これが僕のストレスのはけ口だからです(笑)
健全な息子ですよねー?
もうね、お互いケンカする体力もありませんよ。
これまで何度となく同じことで揉めてきましたからね。
ずいぶん前に僕も先輩料理人に同じような悩みで相談したことがあります。
「どうしてうちは仲良くできないんでしょうか?先輩のところは上手くやってますか?」
すると先輩は「うちなんてオレが40過ぎてもまだケンカしてるよ。でもさ、そうやってぶつかり合わなくなっちゃったら親もグッと老け込むと思うよ。だからさ、そうやって言わせておけばいいんだよ。それも親孝行だと思ってさ。」
なるほど、そういう考え方もあるのかとずいぶんと心のモヤモヤが晴れたら記憶があります。
その通りなんですよね。
調理場は職場であり戦場でもあるわけですから、そこに立つ以上は気が張ってなければいけません。
場合によっては大事故になることもあり得るところですしね。
そうやってバチバチしてたころが懐かしいなんて時がいずれ来るんでしょうね。
その時になって「あの時もっと話聞いておけば…」なんてことがないように今揉めに揉めればいいんです。
便りがないのがいい便りなんて言葉がありますが、それは離れて暮らしている場合の話であって、近くにいるうちはケンカするくらいがちょうどいいのかもしれません。
もしかするとうちは幸せな方なのかもなぁ…
書きながらぼんやりそう思えるようになりました。
あー、明日は忙しいからすんなり仕込みが終わるといいなー。
献立よりも親父のことで頭を悩ませている僕はなかなかの孝行息子なんじゃないかと自画自賛して今日は終わりにしたいと思います(笑)
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