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99%の人が気づいていないお金の正体

今日は堀江貴文さんの著書、「99%の人が気づいていないお金の正体」を読んでの感想と印象強かった箇所を引用を交えてご紹介したいと思います。




さっそく僕なりにこの本を読んでみての結論なのですが、

「お金なんて無くても心は豊かになれるのでは?」ということです。

そもそも「お金がないと困る」という発想自体がもう古い事なんだと思い知らされました。

時代は確実に豊かになり、私たちの生活はすでに大半の事が満たされています。

そこに気づいた上で「お金の本質=信用」ということをもっと知らなくてはいけないと思いました。

06貯金 貯金はリスクだらけ

学校では決して教えてもらえないことだが、本当に貯めるべきものは、(信用を紙や金属に置き換えただけの)お金ではなく、信用そのものだ。
信用とは一種の無形固定資産。

本書で再三言われているのが「信用を貯めろ」ということです。

信用はお金に換えることができる。
だか1万円札をいくら積み上げたところで信用を買うことはできない。

いざという時の備えは貯金ではなく「信用」であり、信用こそが「最大のリスクヘッジ」なのだと思いました。

金利のつかない貯金は「タダで銀行にお金を貸してる」状態。
にも関わらず銀行はATMの手数料を何百円と取ろうとする。

これを仕方ないと思うべきか?
騙されてるとまでは言いませんが、お金の使い道について改めて考えさせられたところです。

08保険 生命保険はギャンブル

保険のルーツは、17世紀終わりのロンドンにさかのぼる。〜(中略)〜
当時イギリスは、遠いアジアへ向けて香辛料貿易を手がけていた。
途中で嵐に巻きこまれて沈没すれば、船に積みこんだ荷物は水の泡となる。
はたして船が無事に帰ってくるかどうか、カフェの客たちが賭け事を始めた。〜(中略)〜
つまり、生命保険の本質とは他人の不幸に賭けるギャンブルなのだ。
当たるか当たらないか予測がつかないものに、毎月お金(保険料)を支払うのはバカバカしい。
2018年9月の台風21号は、関西国際空港が水没して使用不可能になるなど、甚大な被害をもたらした。
この台風により、損害保険会社からは史上最大の1兆678億円の保険料が支払われている〜(中略)〜
これだけの金額を契約者にリターンしても、保険会社は潰れることなどなく、経営難に陥ったというニュースさえ出てこない。
損害保険会社にしても生命保険会社にしても、地殻変動が起きて日本が沈没でもしない限り、経営破綻することなどない「超」手堅い商売なのだ。保険料を支払っている君たちは、実は思いきりボッタクられているのである。

貯金に続き保険。
これも「万が一の備え」として加入が常識化しています。

ですが、数ヶ月後に確実に死ぬという予定など誰もがあるはずもなく、予想もつかない未来に対して投じる多額の保険料はギャンブル以外の何物でもないと思いました。

死亡保険とまではいかなくても「入院、通院、手術費用」と言った謳い文句で掛け捨ての保険を勧めるCMが多く見受けらますが、果たしてこれもよく調べた上で加入しているのかというと、大半の人が「もうひとつくらい安いものに入っておこうか?」とか「この歳でも入れる安いのがあったから」といった程度しか考えずに決めているのではないでしょうか?

うちも仕事柄火災保険を掛けていますが、むしろ「火災保険に入っていないんだから絶対に火事は起こすな!」という戒めにすらなるのではないだろうかと思いました。

果たして「万が一」とはいつのことを言うのでしょうか?

15税金 消費税は20%にすべき

なぜ、政府はなかなか消費税を上げられないのだろうか?
それは日本社会に「シルバー民主主義」がはびこっているからだ。
有権者のボリュームゾーンは高齢者。
さらに、若者の投票率は低いが、高齢者は生真面目に投票所へ出かける。
消費税とは、収入がない状態で消費活動をしなくてはならない人にとっては不利な税制だ。
つまり、リタイアした老人の多くが消費税アップに不満を持つ。〜(中略)〜
年金や医療など高齢者向けの政策は手厚いが、若者や子育て世代への手当ては後回しにされるというカラクリも存在する。

これから少子高齢化が進む一方で私たち働き盛り世代が考えなくてはならない大きな課題がここにあると思います。

高齢者と若者の生活のバランスをどう取るのか?

「支える者」と「支えられる者」の比率はどんどん変わってきています。
これまで2人で1人を支えていたのが1人が1人となりもしかしたら今後は1人で2人も3人も支えなくてはいけない時代が来るかもしれません。

その時にはやはり今のままの税制では破綻してしまうでしょう。

選挙の時だけでなく、日頃からもっと当事者意識を強く持つべきだと感じました。

30セルフブランディング パブリックイメージは意識的に調節することも可能

(こんまりさんや新海誠監督がブレイクしたことを受けて)
信用がくさびのようにしっかりと打ちこまれていれば、客(お金)はあとから芋づる式についてくるのだ。
自分自身の価値を高めるために、パブリックイメージを意識的に調整してセルフブランディングし、戦略的に行動してほしい。

この内容と直接関係ないのですが、これを受けて、先日のアカデミー賞の授賞式でメークアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した日本出身のカズ・ヒロ(辻一弘)さんのことを思い出しました。

彼は「日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していない」との思いから国籍をアメリカに変えた方です。

「一番大事なのは、個人としてどんな存在なのか、何をやっているのかということ。」

まさにこれからの時代、信用を貯めるには「自分は何者なのか?」が問われてくると思います。

その出発点はまず「自分がどうなりたいか?」だということ。

たまには1人になり、自分自身と深く対峙する時間を確保することも大切だと思う思いました。

32お金のいらない世界 「消費者余剰」で豊かに生きる

昔はファミコンのカセットが1本5000円もしたのに、今はスマホゲームを無料で楽しめる。
YouTubeだってGoogleマップだってタダだ。
恋人が海外留学していたり遠距離恋愛だったりすると電話代が月に何万円もかかって死にそうだった、なんていう時代が懐かしい。
スマホとネットの技術革新によって、「娯楽にお金がかからない」いい世界になった。
以前はVHSやDVDのレンタル代が1本350円とか400円だったが、アマゾンプライム・ビデオやネットフリックスにアクセスすれば、月額数百円で映画やアニメをいくらでも「見放題」だ。
ユニクロのヒートテックなんてあんなに安いのにメチャクチャ高性能だし、そのほかのファストファッションも充実しているから、手軽に今風のコーディネートを取り入れられる。
Wi-Fiさえあれば仕事はオンラインでできる。
ド田舎に引越せば家賃はタダ同然だし、満員電車に乗る必要もない。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は下がらないどころがむしろ上がる。
ひょっとするとこれからの時代はお金すら必要なくなるかもしれない。

この最後の章が1番心に残りました。

お金、お金、お金…とにかくこの世はお金によって支配されていると思っていました。

なぜ働くのか?
それはお金を稼ぐため。

では、そのお金で何をしたいのか?
物やサービスを手に入れるため?

ですが、周りを見渡せば生活のほぼ全ては満たされています。

お金がないとは言うものの、物や環境に不満はありません。

ドライブの際に地図を買ったり電話をかけるために公衆電話に入ることもなくなりました。

通販で買い物するのに1週間も待つ必要はなくなりました。

もう少しすれば今度はハンドルのない自動車が街を走る時代が来るでしょう。

これから世界はまだまだ豊かになります。

ですがこれ以上私たちが望むものがあるのでしょうか?

「お金」はそれ自体には価値はありません。
あくまでも「1万円相当の信用」があるだけです。

その信用は時代と共に、また私たちの価値観と共に変化するものだということを忘れてはいけないと思いました。

堀江さんの本はどれも独自の視点、論調で書かれていて、なおかつとても読みやすいので僕のような初心者にはとてもありがたいです。

皆さんもぜひ一度手に取って読んでみて下さい。



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