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【年末特別企画】地域みらい留学を当たり前の選択肢にするために。

 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム(以下、PF)は2017年の設立以来、多くの方の共感やご支援を頂きながら、「地域みらい留学」を中心に、「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、事業を推進しています。

 2022年現在、参画するのは約100校100地域にのぼり、年間500名を超える留学生が越境するまでになりました。今回は、その「地域みらい留学」を推進する中村 健吾と丸谷 正明の2人から、更なる普及・発展に向けた意気込みを聞きました。

Episode 1 【地域みらい留学がもたらす価値とは】

 中学卒業後3年間地域で過ごす「地域みらい留学 高校進学」と、高校2年生時に1年間地域で過ごす「地域みらい留学 高2留学」という2つの留学。生まれ育った場所を離れ、都道府県の枠を越え、新しい環境に飛び込んでいくことで得られる価値とは何なのでしょうか。
 
 もちろん、地域みらい留学生一人ひとりや留学先となる学校、地域それぞれで認識される価値は三者三様です。その上で、実際に、地域みらい留学生徒と日々会話を重ねる丸谷氏は次のように語ります。

学校生活の中で、進学・受験に向けた競争に疲弊したり、他人との比較や他人に合わせた言動をとろうすることへの違和感を感じていた生徒がいたとします。地域みらい留学校には、少人数で一人ひとりの生徒が挑戦できる機会や、学校の外に飛び出して地域社会で活動できる場面が多くあり、自らのやりたいことに向かいやすい環境があります。また、世代を越えた大人との対話やリアルな地域での活動を通して「僕はこれが好きなんだ」「私はここに課題意識を感じるんだ」と気づくことも多いようです。実体験をもとに自分にとって大切だと感じることをとらえなおすことで、自分が大事にしたいものに素直に正直に生きていける意識や行動の変化が起きていることが、個人的にとても素敵だと思います。

地域みらい留学が始まってから5年、今では年間500名を超える生徒が地方へ留学しています。受け入れる側の学校や地域も、とても彩り豊かに多様性溢れるまでに広がっています。そして、この地域みらい留学をゼロから立ち上げてきた中村氏は、新たなステージに向けて次のように力説します。

やっぱり、地域みらい留学を本当の意味で”当たり前の選択肢”にしたいですね。通学圏域や偏差値という「行ける」学校を選ぶのではなく、生徒のみなさん一人ひとりが「行きたい」学校を選べる社会。その進学先が全国各地の学校、通信、海外といった一人ひとりが「ここでやっていこう!」と思える環境を選択できるようになり、そしてその選択肢の中に、当たり前のように「地域みらい留学」が入っているという世界観を近い未来に作っていきたいと思っています。

Episode 2 【今以上に当たり前の選択肢になるために】

では、当たり前の選択肢にしていくために、何が鍵となるのでしょうか。

地域みらい留学を選択した生徒のみなさん一人ひとりがその地域でどのように暮らし、学び、どう成長したのか、卒業後にどのような未来を歩んでいるのか、という当事者のストーリーをしっかり把握して、世の中に広く深く発信していくことが大事だと思っています。地域みらい留学をした生徒のみなさんが、「この選択をして良かった」と心から思えた先に、より多くの中学生・高校生のみなさんが選ぶ状態になり、保護者のみなさんも安心して子どもを送り出し、受け入れる側の学校や地域もますます増えていくと思います。そして、留学先で自分が育まれたという原体験と実感があることで、結果的に卒業後も継続的にその地域と関わり続ける好循環が生まれてくると考えています。このように、当時者である留学した在校生、卒業生のみなさんを中心に、受け入れ先である学校・地域にとっても「地域みらい留学」がもたらす価値を言語化・可視化していくことで、より選択肢として広がっていくと思います。

Episode 3 【社会から集まる共感・応援とどう協働するか】

最後に、地域みらい留学という取り組みは、ご寄付等による社会からの共感・応援を頂きながら推進しています。年代や分野、所属という垣根を越え、ありとあらゆる人々が協働するからこそ生み出される唯一無二の価値。

生徒のみなさんが地域みらい留学を選び、自らの人生を切り拓き、保護者のみなさんも喜びを感じながら、学校や地域にも波及していく未来。この未来を「世の中のみんなでつくる」ことをぜひ実現したいです。たくさんの当事者のみなさんと共感いただくみなさんが地域みらい留学事業のつくり手になることはもちろん、ご寄付やプロボノ、ボランティア等の様々な形で応援いただき、この選択肢の当事者の方々が増えていくことで、結果的に当たりの選択肢になっていくと思います。地域みらい留学は多様な方々とこの選択肢ならではの価値をつくっているため、ご寄付に加え、共感・応援いただく様々な方々の想いやお人柄、ご経験やスキルを活かし合いながらますます価値を高め、広げていきたいですね。

終わりに 【ふるさと納税で、PFを支援できます!】

 新しい時代に向けた教育改革と地域創生の動きを、より多勢の皆さんと共に創っていけるようにするために、その第一歩として今年度より、美味しい地域の特産品を食べて、全国の中学生・高校生と未来への教育を応援できる
『ふるさと納税』の仕組みをつくりました。

 今回ご案内する佐賀県のふるさと納税では、「非営利団体へ指定寄付できる制度」の対象として、地域・教育魅力化プラットフォームを指定していただきました。下記URLより、ふるさと納税(寄附)をすることで、寄附額の90%が弊財団の活動に活用されます。

 そして、今年度は佐賀県内の生産者様の多大なるご協力もあり、お礼の品のバリエーションも豊かになっております。是非これを機にご検討下さい。

Fin.


取材:地域・教育魅力化プラットフォーム 坂内佑太朗・森山寛菜
編集:地域・教育魅力化プラットフォーム 小谷祐介


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