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とある食品企業OLの1日:その2

このシリーズは、私がかつて食品企業の内情について知る機会が少なく、仕事に対するイメージがわかなかった経験から、食品企業で働いてみたい就活生、食品企業でどんな仕事が行われているか覗いてみたい一般の方に、日記形式でお伝えするものです。
需要があるかはわからないが、「へ〜」くらいにでも思ってもらえれば幸いです。

私の基本情報
・某食品メーカー勤務のOL
・理系院卒で入社当初は商品開発を担当
・3年目から企画に異動し調査業務を担当
・4年目から商品企画も調査も商品開発の3足のわらじを履くように...

9:40 出社

前回に引き続き、最近また起きれずにいる。
フレックスタイム制をいいことに、また残業を減らさないといけないことを口実に、のんびり出社。

本日の業務

午前 量産テストの準備

前回も記載したが、商品の基本的な設計ができると、工場で実際に同じものが作れるかテストをしなければならない。
そのための準備として、工場長にテストの依頼を文書で送り、品質管理の方々に商品を作るための配合表を共有する。
また、テストはどんなスケジュールで進めたいか、あらかじめすり合わせが必要。
幸い工場の方々はある程度レスポンスが速い方が多いので、ここまでスムーズに準備できている。

残念ながら業務の都合上、テストに私は参加できない。事前準備はしっかりするが、ちゃんとデータが取れるか少々不安もある。
実際に立ち会うメンバーに、何を記録してほしいか、こちらもまとめる必要がある。

11:00 後輩と面談

私は新入社員のお世話係もやっていて、2週に1回面談を行う。彼は最近新しい、少し重ための仕事を任されて、やや疲弊気味。「プライベートでも仕事のことを考えてしまう」と非常にまじめな悩みを抱えていた。
私も月曜日になると憂鬱だな...とか思うが、一度仕事から離れると途端に忘れてしまうものである。熱心な彼を見習わないといけない。

14:00 商品の保存性確認

賞味期限はどのように決められているかご存知だろうか。実際の商品を作る時と同じ条件で作り、それを比較対象、例えばリニューアル前の配合などと同じ条件で保存する。冷蔵商品だと、冷蔵庫の温度くらいの場所で保存し、決まったタイミングで品質を確認する。関係者で試食し、その品質が劣ったと考えられるタイミングに「安全率」というものをかけて、賞味期限が決まる。
つまり設定したい賞味期限より長い期間保存性を担保できないと、どんどん賞味期限は短くなってしまう。

春に新商品が出るので、そのための保存性確認を行った。やや皆さん厳しめの評価で、早くも賞味期限切れになりそう...
ここをどう説得するか頭を悩ませないといけない。

15:00 外部セミナー受講

最近はオンラインで色々なセミナーを受講できる。今日は某ハンバーグチェーンの経営のあり方をご説明いただけた。申し込んだ時はなんとなくたったが、受講してよかったなと思った。

「モノではなく心を売っている」
「我々は数字ばかり見てしまうが、お客様には数字は関係ない。関係あるとすれば価格と価値が見合っているかである。」

これらの言葉にハッとさせられた。
日々の業務の中で、私の会社も数字ばかり気にしているなと思う。
でも本当にお客様にとって大切なことができていれば、結果は自ずと着いてくるんだろうと思う。
当たり前のことかもしれないのに、毎日を過ごすと忘れてしまう不思議。
改めて気付けた貴重な時間だった。

終日 容器包材の在庫について

パッケージとは面倒なもので、原材料の一部が変わるだけで改版(パッケージに印刷するための版をつくり変える)が発生する。そうすると、これまで使っていたパッケージは使えなくなる。その処分をどうするか、上司に確認を取らないといけない。上司も簡単に判断をくだせず、他部署の意見も聞かなければいけなくなった。

パッケージを作るには、デザインの部署、資材の部署も関わるので、あらゆる部署の意見と自部署の意見をすり合わせて最善の方向に持っていかなければならない。デザイン部は「好きにしてくれ」スタンスで、ありがたいけど、ちょっと寂しい。

上司は今日1日忙しくて捕まらず、代わりに資材の課長に意見を伺った。親身に話してくれて、ご意見ももっともだと思った。こうやって他部署の方がしっかりと方向性を示してくれるのはありがたい。めんどくさいな〜と思っていたが、よい経験になった。

18:25 終業

本当は18:00くらいに帰って、残業を減らす予定だったが、なかなか減らせずにいる。それだけ業務が溜まっているのだ。いくら効率的に仕事をしろと言われても、それに見合った業務量でないと難しい。

今日の学び

・数字を追いかけるのではなく、お客様を喜ばせることを考えないといけない

番外編

阪神が優勝してもうた✨🥇🏆✨

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