猛禽類

陽で白く燃えた翼を広げ
がたがたの影を落としながら

どこまでも滑空し
いつまでも旋回して
くちばしを鳴らしながら狙っている

目に痛い色をした
地を跳ねるその小さな一羽を

優しさという猛禽類は
空を覆うほどの群れで狩りを行い
腐肉さえ漁って
げぇげぇと満腹をわらう

雲をまだら模様へと穢し
日影を地上から奪うその
大気を切る音はひどくうるさく

糞の汚臭で大地がひとつとなり
一切の水から輝きが消えて
そうしてエサが隠れに隠れたとき

その爪は
すぐ下を飛ぶ首根っこへと
落ちていく

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