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夜舞しずく
2020年5月6日 21:26
毎日のように、深夜に目が覚める人魚がいた。辺りは暗く、さかな一匹も起きていない。落ち込んだ様子でため息をついている。泡となり、しばらくフワフワと浮かんでは、すぐに割れた。それを目で追ったあと、海藻のあいだをスイスイとかきわけるように泳ぎだしている。岩場に着くと、透明なブルーにまばゆい光が差し込んできた。「みんなには怒られるけど、これを見ないと眠れないのよね」視線の先には、溶けている
夏川冬道 orange soda float
2020年5月2日 20:22
ミゾレ部族の聖域は静まり返っていた。しめやかに巡回するのはミゾレ部族の戦士、シラユキである。シラユキはカンテラ片手に聖域を警らしていた。聖域は古代樹の樹海の中にあり危険生物も多い。 シラユキはカンテラを周囲を照らしながら移動する。巨大樹木の間を潜りぬけシラユキはカンテラを照らす。それをただ繰り返す。 それを何回も繰り返し、広大な聖域は正常であると確認するが聖域の警らの仕事であった。 シラユ