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29日目(子どもを育てるとは)

子育てで大切にしていること

知人とzoomで話をすることになった。テーマは子育て観。いろいろな考えを話す中で、特に大切にしていることの考えを共有した。
①子どもの持っている力を信じて見守る
②親が、心身を整えて元気に過ごす

個人的にはこの二つができれば子どもも心身ともに元気に過ごすことができるように思う。だが、案外これが難しい。

①の難しさ

私たちは、子どもにどのような願いをもって子育てをするだろうか。元気に過ごして欲しい、勉強ができるようになって欲しい、人に迷惑をかけないようにしてほしい、など、様々だ。しかし、時として、私たち親は子どもに対する願いが強すぎてしまう。それはかわいさゆえなのだが、一方で親の願望を子どもに押し付けてしまっていることもある。親の願いと子どもの願いは多くの場合、異なっている。親は子どもと自分が別の人格であるということを理解しなければならない。そうでないと子どもの持っている力を信じて見守るというのは難しい。

②の難しさ

近年、私たち親の多くは賃金労働者として働いている。パートタイマーであってもある程度スケジュールが制約され、自分の時間を持つことが難しい。たとえ、パートナーのうち一人が働いていなくても、相手に予定を合わせるとなると自分の時間は取れない(子育てや家事はやっぱり大変なのだ。これは単にタスクの多さでは測れない難しさがある。これについてはまた論じたい)。また、パートナーとの考え方の違いも大きなストレス要因になる。親が心身を整えるために、ゆったり落ち着く時間などないのだ。

ならばどうするとよいのか

私たちが①②を行うために大切なのは空間と時間と関係を作ることだ。常に何かに追われているような気持ちにならないようにすることが大事だ。

空間をつくるとは

これは①を解決するために必要な視点だ。特に狭い都会で生活していると(田舎にも田舎なりの空間の狭さがありそうではあるが)細かい規律が私たちの周りで必要となり、事細かに子どもに指示をする必要が出てきてしまう。そういう必要がないような住空間や地域環境で生活をすることができれば、子どもにとって快適である。

時間をつくるためには

子どもは案外親がいなくても楽しめる。特に二歳を超えたあたりから急速に社会性が芽生え始め、他者を意識し、一緒に遊びたいという気持ちが芽生えてくる(それまでに愛着がうまく作られていれば)。子ども同士で遊ばせる機会を増やし、親が見守る環境を作れば、休んだり親同士がおしゃべりをしたりすることができる。また、親同士が仲良くなれば育児をシェアすることが可能である。時に子どもを預けあったりすることもできれば、自分の時間をつくることも可能だ。また、親の親との関係性が悪くなければ、積極的に頼ることもよい。親の親は子どもにとってはよい刺激を与えてくれることも多い。

空間と時間を作るために関係を作る

そうなると、関係づくりこそ、一番重要である。人間関係が出来上がっている親同士が公園で子どもを遊ばせていれば、自然と子どもに細かいことを言わずに済む。また、親同士の関係が良ければ育児のシェアも可能となる。私たちは子育てはプライベートなものだと思いがちだがわたしはそうとは思わない。子どもを育てるということは、親同士(ならびに、親の親、地域、自分を取り巻く環境と)対話し関係を築くことなのだ。



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