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頭の中に花が咲いてるというか。

中学生になって、初めての家庭訪問で担任が放った言葉である。以降、数年に渡って、事あるごとに母親からこの事を詰られるのだった。今考えたら、結構ひどいこと言う担任だな、おい。でも、そう言われてポカーンとしてたあの頃の私はやっぱり頭に花が咲いてたんだと思う。大人になった今じゃ、立派なお花畑になりました。いえーい。

私が学生だった当時は、成績は相対評価ってやつで、順位は下から数えた方が早いようなところにいました。(言わなくてもわかるよね⭐︎)

私の母親は「人と比べてどうか?」という事に特別こだわる人だったので、ポンコツの私は何かにつけて怒られるのでした。一度怒り出すと母親の気が済むまで、3時間〜12時間くらい罵声を浴びた。よくそんなに怒っていられるよね。もはや怒りを自家発電してたとしか思えない。なんて非生産的な自家発電なのか。

ある日の発電中に言われた内容をふと思い出す事がある。「あんたには競争心がない!そんなんじゃ世の中生き残っていけない!頭の中が花畑だからふぃjvかじぇhg…」と。

あれから数十年たった今も、私は競争心が持つ事ができないんだよな〜…。

販売の仕事をしていた時は、当然売り上げを比較された。他店に負けると悔しい気持ちにはなるが、それはそれと思ってしまう。それよりも、お客様にいかに満足してもらえるかという方が私にとって重大だった。会社としては数字を出さないポンコツ社員と思っていただろう。そんなポンコツ社員の唯一の得意技は「巻き込み」だった。

私は、合わない会社ではポンコツ以下のガラクタだが、合う会社であれば、遺憾なくポテンシャルを発揮する。人の倍は働き、活気をもたらし、働きやすいように周囲の空気を調整する、らしいよ。そう言われた事が何度かある。そして、それらの言葉は私を心から嬉しい気持ちにさせてくれる。売り上げを達成するのも、もちろん嬉しいんだけど、嬉しさの種類が明らかに違う。

そういう事を評価して伝えてくれる会社で働けている時って、大変でもやりがいがあって、もっとあれをやりたい、こうしたらどうだろう?とやる気が溢れてくるのが自分でもわかる。夢中になりすぎると、突然発熱して3日くらい寝込むんだけどね!

結局、世の中にポンコツと思われても、私は競争心を持つことを諦めてしまってるんだと思う。「戦う」以外の方法があるなら、そこを充実させていく方が人生楽しいんだわ。あ、またどっかから甘ったれんなって聞こえてきた気がするけど。すいませんね〜あはは。

母上様、私はこの年になっても相変わらず競争心がなく、のらりくらりと生活し、頭の中のお花達は狂い咲いておりますが、それなりに幸せに暮らしておりますよ。