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LCCで無料アップグレード?!

本日は、こちらの note をお読み下さり、誠にありがとうございます。当 note は5,000字弱を予定しております。なお公開後に若干の修正が発生することが見込まれておりますので予めご了承くださいませ。

先日、数年ぶりに飛行機に乗りました。
いつも飛行機は主にJALを使うことが多いのですが、今回はとあるLCC(ロー・コスト・キャリアと呼ばれる格安航空会社)を利用しました。というのも今回は全くのプライベートなお遊びで出掛けるので。
仕事で出掛けるならLCCではなくフルサービスキャリアを使いますが、お遊びにフルサービスは何だか申し訳ない…というか、お遊びなら飛行機ではなく電車か夜行バスです。私にとって飛行機はタクシーみたいな感じで、そうホイホイ乗るものではないのです。

そんな私が、今回のLCCで無料アップグレードのサービスを受けたことを、利用した航空会社や航空業界に関わる全ての皆様にご迷惑のない範囲で書きたいと思います。
なお、もし書いて欲しくないことが書かれていたら、お手数ですがコメント下さい。コメントを読み次第、適切に対応したいと思います。

無料アップグレードだけではない

いきなりなのですが、今回、私が受けたのは無料アップグレードだけではありませんでした。非売品のオリジナルステッカーまでもらってしまいました。あれこれサービスを省いて、機体も座席を積めるだけ積めて(詰めるだけ詰めて?)文字通りローコストで飛ぶ飛行機なのに、こういう非売品のグッズがあること自体がビックリ。

一応、証拠にステッカーの写真を、どこの航空会社かわからないように白塗りした上で載せておきます。CAさんは、女性と男性と両方描かれているんですね〜。白塗りするの疲れちゃったので、パイロットさんと整備士さんはトリミングしちゃってゴメンナサイ。
ちなみに乗った飛行機の機種名が書かれたすぐ上には、この航空会社のロゴマークがあります。

頂いたステッカー

このステッカーをもらって、空港から帰る電車の中で自分のFacebookにこのステッカーの写真をUPしながら「何で私だけこれをもらえたのだろう?」と思った時、以前JALでアップグレードされた時のことを思い出しました。それで今回のことを思うと、ほぼ満席なのに、何故か私は3人がけの窓側に1人で座っていたということに気付いたのです。
改めて予約サイトを確認したら、今回のLCCには「隣を空席にする」という有料オプションがありました。飛行機が離陸する時、「隣の席の人達は乗り遅れちゃったのかな…この便が最終便なのに」なんて思っていました。でも、よく思い返せば「全員が搭乗したので準備が整い次第、出発します」という趣旨のアナウンスがありました。
再び予約サイトを確認すると、有料の座席指定をしない場合は「ランダムに席が割り振られる」ということが書かれています。

うわー、何と手厚いサービスを受けてしまったんだ!
おまけに自分が特別なサービスを受けたことに空港を出てから気付くなんて…お礼も言わずに帰っちゃったよ。

今回の note を書くにあたり、過去に乗ったLCCではないフルサービスの飛行機でも、思えば色々と不思議なことがあったことに今更ながら気付きました。
座席のアップグレードだけでなく、預けた荷物が何故か一番最初に出てきたり、普通の席が割り当てられたのに何故かマイレージカードの色がスゴい色の人が使うフカフカ絨毯の通路を通って搭乗口に行くように言われたり…。機内だけでなく空港でも優遇されていたのだと、今更ながら気付きました。ほんと気付くのがメチャクチャ遅い鈍感な私で申し訳ないです。
ちょっと変な話をするのですが、私はずっとコードシェア便というのは複数の航空会社の客室乗務員さんが乗って一緒に仕事しているのだと思っていました。事業提携みたいなイメージです。なんでそんなイメージを持っていたかというと、しばしば私のところに他の客室乗務員さんとは違うユニフォームの客室乗務員さんが来ていたので。ユニフォームが違う人はコードシェアしている海外の航空会社のスタッフさんではなく、本来ならファーストクラスを中心に働くキャリアを積んだ客室乗務員さんなのだと知りました…「ひぇー」というか、訳わからなすぎて、もはや絶句。

ただ、そういう過去の諸々も含めて、どうして他の誰かではなく私が優遇されたのか、今回LCCの特別なサービスを受けて色々と思い返して、何となくわかりました。今まで私の乗った便に関わる方々への感謝の気持ちも込めて、その理由に近いものを、航空業界の皆様にご迷惑のかからない範囲で少しだけ書きたいと思います。

なぜ私が特別なサービスを受けたのか

特別なサービスは「賢者の石」

まず、私の受けたそれらの特別なサービスはどれも、ハリー・ポッターの話に出てくる「賢者の石」みたいなものだと私は思います。
私は何か特別なサービスが欲しいのではありません。基本的に、飛行機に乗るのは、バスや電車に乗るのと同じことです。間に合う便に乗って、安全に移動するとか、楽に移動する。それ以上、何を求めましょう…何も私は求めていません。私はマニアではありませんから飛行機の型番も気にしませんし、座り心地や機内食も大して気にしません(まぁ、フィンエアーで韓国からフィンランドに渡った時に機内食でチャプチェが出た時は、さすがに「フィンランド人もチャプチェ食べるんだ〜」と地味に驚いたけど)。

逆に何でも欲しがる「くれくれ星人」は、そういう特別なサービスを受けられないと思います。ちょっと考えれば、その理由は簡単にわかると思いますので、今回はくれくれ星人の話は割愛します。

チケットの種類は関係ない

正規料金か割引価格かといったチケットの種類は関係ないと思います。予約のタイミングも関係ないと思います。
今回、私はキャンペーンサイトから予約しています。それも出発2日くらい前に。Googleで「〇〇航空 セール」みたいなキーワードで検索して見つけたキャンペーンサイトから手続きしました。恐らく私より安い金額の人はいないかと。
ついでに、このLCCの会員登録みたいなものは使っていません…滅多に使わないだろうからパスワード忘れるのがオチでしょう。
同様にマイレージカードの色も全く関係ないです。作りたてのカードと同じ色でも、スゴいサービスは受けられます。げんに私は、どの航空会社のマイレージカードも、作った時と同じ色のカードしか持っていません。

「人と成り」を見られている?

ここだけは、具体的なことは言わないでおきます。ただ私の場合、特別なサービスを受ける時は決まってイレギュラーな出来事に遭遇しています。それは当事者以外が気にもとめないような些細なこともあれば、誰もがわかるような出来事のこともあります。念のためお断りしておくと、それらのイレギュラーな出来事はどれもそのまま放置しておいても全く問題なく安全に時間通り目的地に到着できることばかりです。
そのイレギュラーな出来事に気付いてから、どうするか…私はつい思わず何かを言ったり、何かをしたりします。これは飛行機とか関係なしに、街中でそういう状況を見つけても同じことを私はすると思います。場合によっては家族と一緒に過ごしている時にそういう状況があったら、やっぱり私はそうするでしょう。ひょっとしたら「そこまで詳しく書かないで」と言われるかもしれませんが、家族と過ごしている時にそういう状況があったら、私がやったようにする人はずっと多いと思います…もちろん、しない人や、それとは真逆に近いことをする人もいますが。
この「やる / やらない」は、私の性格的なものかもしれません。逆に私が気付いて何もしないでいるのはムズムズするというか、後で自責の念を感じるというか…。だから私は自然とやっちゃうんです。

これを書いても大丈夫かというギリギリのところを書きますが、客室乗務員だけでなく搭乗手続きの人も保安検査場の人も搭乗口の人も、スタッフの皆さんは怖いくらい私達乗客のことをよく見ています。長蛇の列に並んでいた時、ちょっと私が何かをやって5分としないうちに新しく受付窓口が開いて「こちらへどうぞ」ということもありました。
多分、私の席にファーストクラスの客室乗務員さんが来るのは、「本当にこの人が特別なサービスの対象者なの?」と思われているからかもしれません。リュックサック1個にヨレヨレなチノパンと、どこのブランドか不明のスニーカー。おまけに天然パーマ。それでも特別なサービスを受けることができます。恐らく見ているのは身なりではなく、素の行動に見え隠れするもっと内面的なものまで見られているのだと思います。

話をちゃんと聴く

かなり抽象的なことを書いたので、最後に具体的ですぐに実行可能なことを書きます。これを私はやっていますが、意外とやっている人がいません…というか、やっている人を見たことがないので、ひょっとしたらこれも私が特別なサービスを受けやすい理由かと思うのです。それは「話をちゃんと聴く」ということです。
酸素マスクの使い方や救命胴衣の着用方法などの説明は、きちんと聴く。同じ航空会社に何度も乗っていて聴き飽きたかもしれないとしても、「聴いて下さい」と言われているのだから指示に従ってきちんと聴く。
英語や他の言語のアナウンスは(飛行機だけに)上の空で聞き流したとしても、日本語のアナウンスはしっかり聴く。

愚直に指示に従う

非常口を確認するよう言われたら、きちんと確認すべき非常口を自分の目で確認する…自分の後ろ側にある非常口を確認する時、私は自分の他にも非常口を確認している人を見つけたことがありません。
シートベルトの確認を行うとアナウンスされたら、客室乗務員さんがやって来た時にシートベルトを見せる。コートやブランケットを膝に掛けていたとしたら、それを自分の体に密着させてシートベルトを見せる。

何かあった時に、間違っても「こっちの説明を聴いてない人が悪い」なんてことは、飛行機の人達は言えないでしょう。
話が前後しますが、JALでも小さい飛行機だとLCCみたいに客室乗務員が酸素マスクや救命胴衣の説明をすることがあります。これ…もし私が説明する役で、説明を受ける側の人達が誰も聴いてくれていなかったら、物凄くむなしくなると思います。
でも、自分の命にかかわるかもしれない極めて大切なことなのに、こんなに聴いてもらえていないというむなしさを想像…したくないです。そのむなしさは、申し訳ないけど自分が飛行機に関係ない仕事で良かったと思ってしまうレベルかと。

先程の「くれくれ星人」の話ではありませんが、自分達の話を聞いてくれない人に、特別に何かをするなんてことは、まず難しいのではないでしょうか。
同様の理由で、何か特別なサービスをしてくださった時は、「なんで私?」とか「私で良いの?」などと思わないのが良いのでしょう。有り難く与えられたサービスを受けるのが良いのだと、この note を書きながら気付きました。

最後に

久し振りに飛行機に乗ってみて「やっぱり機内誌の内容はJALのほうが面白いな…あ、でもLCCのほうが利用者の年齢層が若いからこういう内容なのかな」なんて具合に、色々と気付くことがありました。
ただ今回は偶然にも「LCCでも非売品のオリジナルグッズをもらえることがある」「LCCにも無料アップグレードが存在する」という事実を知りました。まさかLCCにもそのようなものがあるとは思わなかっただけに、これは意外でした。

皆様、本 note はまもなくお開きとなります。本日もこの note をお読みいただき、誠にありがとうございます。また note でお会いできることを心よりお待ち申し上げます。寒い日が続きますが、どうぞ素敵な旅行をお送り下さい。
All passengers, this note will be soon ... .

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