痛いのに、なぜ医者では「問題ない」といわれるのか

どうも。karadarebirth 代表石神です。
東京都内近郊で筋肉調整専門家として呼吸のワークショップやパーソナルトレーナーをしています。  私の自己紹介はこちらをご覧ください。


「身体の痛いところを善くしたい」 という思いはいつの時代も普遍的な欲求だと思います。


痛い箇所があれば、医者に行って診察をしてもらって、原因を見つけて対処する。

これが基本的な流れですね。
痛みにもいくつか種類があるので、前提を確認しておきましょう。

1)捻挫や打撲などの外的要因によるもの(外傷)
2)関節炎のような医学的な症状や、内科的な症状(病気)
3)間違った体の使い方や、使い過ぎによる慢性的な痛み(傷害)

このなかで 3)の慢性的な痛み に関しては、 身体の使い方を改善することで解決が出来ます。

そして、多くの人が抱えている身体の痛みがこの 3)慢性的な痛み なんです。

間違った身体の使い方をすることで特定の箇所の筋肉を酷使して、硬くなり動きが悪くなる。 それを他の部分で補おうとすることで、さらに悪影響が広がる。

間違った体の使い方が「正しい動きだ」と教育されてしまい、 歪みが起こるので、特定の箇所に負担を強いる事になる。

身体というのは特定の箇所に負担がかからないように、 全身で負荷を分散出来る構造になっています。

筋肉には、
「力を発揮する」という仕事と
「衝撃を吸収する」という仕事と
「固定する」という仕事があります。

普段歩く時に、膝や股関節の使い方が間違っているとすれば、 「衝撃を吸収する」仕事の負担が特定の筋肉に集中するため、 その負担がかかり過ぎた筋肉が痛くなったり、その周辺の関節が痛くなったりします。

これが、膝や股関節や腰が痛くなる理由にもなります。

当然、その痛みの原因は診察していただかないとわからないところはありますが、 お医者さんに行って、レントゲンを撮って、診察をしてもらって、 「特に問題ないですねー」と言われて帰って来たという方がいます。

これは、「”骨には”問題ないですね」という話であって、 筋肉に問題があるというのは診断されないからです。
「問題が無いと言われても、実際に痛いんだからなんとかして欲しい」 というのが本心でしょう。

だからこそ、慢性的な痛みを抱えている場合は、 筋肉に焦点をあてないといけないんです。

動く時に、「ギシギシ」する感じや、「ガチガチ」になった状態では、 スムーズに動けないのです。

錆び付いているイメージをしていただければわかり易いですが、 錆は放っておくとよりヒドい状態になります。

錆び付き始めた時にきちんと錆び取りをして、 動きがスムーズになるようにしておけばまだまだ使えるものも、 放っておいたために、錆が広がりそれがまだキレイな部分を浸食していく。

硬くなった筋肉はそんなイメージです。

では、筋肉が固まらないようにするにはどうしたら良いのか?

本来動くべき範囲で動かしておくことです。

手の指で言えば、握りこぶしがきちんと握れるか? そして手のひらを開いて少し指が反るくらいまで開けるか? 関節の本来持っている動きがきちんと出来るかどうか?

他の関節でも同じことが言えます。

膝は曲がるか?伸ばせるか? 肩は?股関節は?背骨は?他の関節は?

関節がきちんと曲げたり伸ばしたり出来ないのであれば、 まずはそこからやってみましょう。

巷では筋肉をつければ身体が変わるかのように表現されていますが、 僕はまずそういう基本的なところをやるべきだと思っています。

基本的な柔軟性が無ければトレーニングをする”べきではない”と考えているし、 体の使い方が間違っていればまずそこから再教育するべきだと考えています。

だから、進み方がものすごくゆっくりになってしまうかもしれない。

派手に重りを持ったり、大きな動作をすれば、 ”やってるぞ”という充実感は出るでしょう。 しかし、それは身体の痛みを増長させる可能性があります。

「ダメな動き方」を繰り返せば、 今まで無かった身体の痛みが出てくる可能性も大きくなります。

快適なカラダを目指すなら、まずは正しい体の使い方を学んでいただきたい。

ということで今日はこの辺で。

パーソナルトレーニングのお問い合わせはこちらからお待ちしております。
石神ノリカズ karadarebirth.com

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