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寒さがすごいそんな時

豚汁を食べた。ちょっと雪が舞った気がした。
そんな寒空の下に出で行くのが億劫だ。

私は家の中で豚汁をすすった。窓が室外との温度差で曇っていた。

やることがあるのにずるずる豚汁を啜っている。こんにゃくが入っていないその豚汁は
残金256円のSuicaのように物足りない。

どこか行こうにも近場にしか行けない。
今日はそんな日なのだろう。

あの人は昨日も夜遅くて、「夜遅くまでお疲れ様、本当に偉いよ」と言ったら

「この歳になるとやるのが当たり前になっていて誰も褒めてくれない。ありがとう」

と、温かい言葉が返ってきた。
頑張ること自体はとても偉いと思う。
歳が重なるにつれて経験が増えていく。
それに伴って役割が変わっていくのは良くあることだ。だけど役割が上がるにつれて、管理する側になればなるほど褒められることも少なくなるのもよくあること。

周りもそれを当たり前のように捉えている節がある。報酬が変わるわけでもない。やりがいを感じなければ残酷な場所だ。

言われると分かることだが、そう言った場所で働いているということに気付かされる一言だった。

一緒にいるとすべてを知ったつもりになっているが、知らないこともやはりある。すべてを知ることはできないかもしれない。だからせめてお疲れ様だけでも伝えたい。

#恋愛 #同棲 #エッセイ #仕事 #管理職 #寒い
#豚汁




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