1986-1988岡崎京子の初期(岡崎京子の研究)
岡崎京子の初期最初の単行本を出したあと、活動の中心だった『漫画ブリッコ』は一九八六年二月号で休刊してしまう。その代わりというわけではないが、ちょうど『バージン』を見た『漫画アクション』の編集者から声をかけられ、八五年末から初の連載作品「セカンド・バージン」を開始しており、本格的なキャリアはむしろここから始まると言っていい。桜沢エリカや内田春菊らとセットで「女の子Hマンガ家」などと呼ばれることの反動でノン・セックスを貫いた本作は評判も良く、〈なんか世の中ってチョロイな〉と思った