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1986-1988岡崎京子の初期(岡崎京子の研究)

岡崎京子の初期

最初の単行本を出したあと、活動の中心だった『漫画ブリッコ』は一九八六年二月号で休刊してしまう。その代わりというわけではないが、ちょうど『バージン』を見た『漫画アクション』の編集者から声をかけられ、八五年末から初の連載作品「セカンド・バージン」を開始しており、本格的なキャリアはむしろここから始まると言っていい。桜沢エリカや内田春菊らとセットで「女の子Hマンガ家」などと呼ばれることの反動でノン・セックスを貫いた本作は評判も良く、〈なんか世の中ってチョロイな〉と思ったほどだった。なお、漫画家のよしもとよしともが岡崎京子のアシスタントをしたのはこの「セカンド・バージン」の時期である(その時のエピソードはよしもとの『日刊吉本良明』に登場するので興味のある人は参照してほしい)。継続的なものではなく二、三回手伝いに来た程度らしい。

〈よしともくんが、わがままなやつだとよくわかりました。(笑)手伝いにきてもらった時、"オレ、11時になったら寝るから"とか言ってホン卜に寝ちゃう。コノヤローとか思いました……別にいいですけどね〉(『ぱふ』八六年一〇月号、清彗社)

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2,480字

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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