雑談:マルセル・デュシャンの代表作はマルセル・デュシャンの作品ではない、と近年言われている
マルセル・デュシャンといえばコンセプチュアル・アートの創始者であり、現代美術の出発点として、その名が歴史に刻まれています。デュシャンの代表作は日本では「泉」という名前で知られている(本当は「噴水」のほうが意味が近いらしい)、1917年に発表した「Fontaine」です。
どこからどう見ても男性用小便器ですが、既製品(レディメイド)を美術館にアート作品として展示しようとしたことで、「芸術とは何か?」「芸術を芸術として成り立たせているものは何か?」を問い直した意義は大きく、20