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プロレスラーの数だけプロレス理論も存在する

 きょうの昼、プロレス・格闘技系雑誌から『プロレス深夜特急』に関する取材を受けた。

インタビュアーさんは本著を紀行本としてではなく

「実はサイコロジーやレスラー育成方法、道場論について書かれた本ではないか?」

という捉え方をされており、それはそれで正解だと思うのでそれに沿ったお話をじっくりさせていただいた次第。

そう

『プロレス深夜特急』には、これまで若いレスラーたちを指導してきた中でわかりやすく言語化したTAJIRI独自のプロレス理論があちこちに登場してくる。

例えば第一章のマルタ共和国篇には『秘伝・TAJIRI流プロレス3つの基本』として

①マット運動の際に「進みたい方向を見る」

②リングの上に「十字の2本線」と「対角から対角への2本線」を描きイメージすること

③大抵の動きは最後の一瞬に加速すること

と、TAJIRI完全オリジナルなプロレス理論を詳細に記述している。それを読み、実際にその理論を仕込まれてきた土肥こうじが昨夜このようなtweetをしていた

『本当に貴重なことが分かりやすく書かれてますよ。入門前やデビュー間もない頃にこれを知ってるのと知らないのではかなり違うと思います。』(一部省略)

それでも本著に記述したのはTAJIRI独自のプロレス理論であって、他の人にはまた異なる独自のプロレス理論があるはず。それはもちろんわかっている。しかし、そのうえでオレは敢えて言いたい。

『プロレスラーの数だけ存在するプロレス理論において、このTAJIRI式プロレス理論を仕込まれWWEまで到達したレスラーが何人も誕生したことは揺るぎない事実なのだ』

と。

そして、さらに言いたい。

日本中の若手レスラーよ、読んでみて否だと思うなら自分の中で捨て去れ。それでいいから、とりあえず立ち読みでもなんでもいいからこの本を読め!プロの世界に生きる以上、キミらの尺度は『いくら稼いだか』以外で計られることはないのだ。だから、その可能性があるものには手当たり次第に手を付け、とりあえずなんでもいいからとにかく触れろ!と。

ファンの皆さんも、是非ともご一読くださいませ。オレは最近、業界の若手よりもファンの方がこういった呼びかけに対し遥かに敏感な反応を示していることに日本プロレス界のやばい将来をリアルに感じている、実は。

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