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66.日本人vs語学学校と竹野内豊

この頃、アンジーさんは学校でのテストの点数が結構よく取れた。いい感じにレベルアップして上のクラスに登れてた。(一番最初のクラスメイトと一緒にレベルアップしていたので、クラスメイトは基本的に同じ。)

中高生時代のアンジーは、ガチで平均点なんぞ取れるタイプではなく0点〜8点の間を全教科彷徨っていた

教師たちへの裏切りは数知れず。「これだけやれば大丈夫だから!平均とれるから」という教えは、ことごとく破りその度に教師たちの心のズタボロにしてた。
もちろん、熱心じゃない教師は「自分のせいじゃない、頭の悪いお前のせいだ」というのも背中で言われているのに気づいていた。気にしてなかったけど。

そんなこともあって、語学学校でちゃんと成績が上がってみんなと一緒にレベルアップできていたのが奇跡だった。
よくわからんけど、自分では「大人になったから」という変な理由付けをしてもいた。


初心者中の初心者クラスから、IELTS B2-B1のクラスまでになってた。
ロンドン留学最後には、IELTSのB1の資格を取るのが目標。とにかくなにか資格を取って、留学後につなげたかった。

9月に帰国だから、9月にロンドンで試験を受けるかもしくは10月に日本で試験を受けるかという感じだった。

というのも、イギリスで働きたい夢があってYMS( ワーホリのようなビザ)が取れなかった場合の就労ビザをもらうにはIELTSB1の資格証明が必要だから。他にも面倒なルールはたくさんあるけど、まずは英語力の証明証が必要だった。

YMSが取れた場合でも仕事探しする際に、B1以上の英語力を掲げる企業は多いから、持っていて損は絶対ない。


この週から、クラスメイトに新しく日本人の男の子(男の子というよりは男性と呼べる年齢)が入ってきた。

2週間の短期留学で、入学してきた。この学校で二人目の日本人だった。

私は、日本語は絶対話さない・近づかないをモットーにしてWimbledonに来た。だから、この男の子には悪いけど、少し存在が迷惑だとさえ思った。


でも彼の入ってきたクラスは、私のいるB1クラス。初心者クラスではなく、最初からある程度話せるクラスに配置された分、ちょっと悔しかった。
日本人の義務教育を真面目に受けてれば最初の時点でB1スタートが普通なんだろうなぁと。

でもここで驚いた。
当たり前だけど、授業はオール英語で進む。
彼は、先生の質問が聞き取れないのかまたは別の問題なのかわからないけど、質問にほとんど答えられなかった。

「どう思いますか?」

の個人的な意見を求められる質問では「えーーーーっと」と日本語がこぼれてだんまりすり始末。

あぁ、これが日本人のあるある問題なのか!!と、納得した。

読み書きとか単語は私の倍出来る。けど、聞き取れないのと自分の意見が言えない。
声も小さくて、大人の男性なのに、か弱い男の子っぽく見えた。外見は、日本人の中では結構な男前。ロン毛の竹野内豊をもうちょいマイルドにした感じ。だったので、以下は竹野内さんと呼ぼう。

クラス内で席を移動して単語など調べたりするゲームで竹野内さんは結構良いスコアを出す。なぜなら、読み書きはできるから。

でも、会話になると竹野内さんは一気に貧弱竹野内。

ブレイクタイム中、竹野内さんは積極的に私との交流を求めてくれた。
きっと日本人の仲間が欲しかったんだと思う。

だけど、アンジーは”スゲー嫌な奴”になって、かなり冷淡に答えていた。日本語を話すのが本当に嫌だった。だから、片言でも、竹野内さんよりも英語ができなくてもがんばって英語で答えていた。

竹野内さんは日本語で話しかけてくるのに対して、英語で答えるというキモい光景。
竹野内さんは、どうやらイギリス英語にも混乱していたようでちょいちょい単語の答え合わせを求めてきた。

アンジーは上記にも上げている通り中高の英語は一つもできなかったので、その点で困ることはなかった。「あぁ日本ってほんとにアメリカ英語教育なんだ〜」と改めて感じるくらいだった。

語学学校で、うまくやっていくコツ

語学学校は、とにかく大きな声で話すことをおすすめする。

日本人からしたら、叫ぶくらいの大声でいい。「大声なんてお下品だわ!」って思うだろうけど、こちらでは
小さい声でボソボソ話す方が相手に失礼。

それに英語は多分だけど、腹式呼吸で話してるっぽくネイティブはみんな声が大きい。響く。なんで?ってくらい美しく響く。

意見を求められる質問は難しく答えようとしないのがおすすめ。

「3歳児にも伝わる答え」を日本語にしてから答えたほうがいい。
日本語って大人が使う言葉と、子供が使う言葉の差が特に大きいというのを感じた。

大人っぽい言葉だと立派に聞こえるけど、これを英語にしようと思ったら結構大変。
もっとシンプルでいい。実際に他の国の人たちをみてるとめちゃくちゃシンプルな答えが飛び交う。

「え。そんな簡単な答えでいいの?」てくらいシンプル。
その意見思ったけど、自分の中では幼稚すぎる答えだと判断したので先ほど不採用にしましたよ。というような、回答が飛び交う。

だから、シンプルでいい。


語学学校で大きく学んだのは、この二つ。
海外(私の場合はイギリス周辺のヨーロッパ)では、非常に大切な考え。


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