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大量の服と絶望。

衣替えをしてみると、随分袖を通していない服が大量に目の前に現れた。コロナになって出掛ける事も人に会う回数も格段に減り、もう服なんてそんなに要らないと感じながら生きていたこの1年。沢山の見慣れた夏服を見て、軽く絶望した。

私は決してミニマリストではない。けれど、パートナーと暮らす家はとても狭く、服を置くスペースがほとんどない。仕方なく沢山の服、靴、バッグを手放した。コロナになって外出が減り、少ない服でも事足りた。

沢山の服を見て絶望したあと、私は大きな袋にほとんどの服を詰め込んでしまった。捨てることはせず、近くの小学校へ寄付した。定期的にバザーをするらしいので、そこで使ってもらうことにした。手元に残したい服は全てシンプルなデザインのものだったけど、それは全て丁寧に選んで買ったものばかりだった。ネットで買ったものは全て手放した。これは自分でも驚いた。

この先も、欲しい服は買うけれど出来るだけ身軽でいたい。服にまみれた部屋やクローゼットの中で暮らしたくはない。今は。3年後には大きなクローゼットに沢山の服を並べているかもしれないけれど、それはそれとして。

断捨離、とは何だか違う感覚だけれど、あぁ気分が軽くなった。さ、シワシワの服に丁寧にアイロンをかけて夏本番に備えるか。服を目の前にした時の絶望感が何だったのか分からないけど、昔から移動の多い私だ。コロナが収束したらまたどこかに行くのかもしれない。それまでは、身軽でいたいのかもしれない。

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