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【書評・感想】『天体議会』

鉱物標本、昆虫採集、天体観測。星座、,,,

こういった理科趣味を持っていたり、興味のある方に是非おすすめしたい小説があります。それが今回紹介する『天体議会』です。

宙を眺める楽しさ

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今では天文!物理!数学!みたいになってしまった私ですが、子供の頃は天文の根本的な現象なんかまったく気にせずお空を眺めてはその美しさの虜になっていました((それが純粋かどうか、それが良いか悪いのかはさておいてくださいまし))。

特に最近では卒業研究に追われ、目の前のことで精一杯になっています。

でもそんな今でも、帰路につき、ふと空を見上げると一面にきれいな星空を拝むことが出来ます。そして当時のように綺麗だなぁと見入ることが出来ます。

この物語では年頃の少年が宙に望遠鏡を向けたり、流星群を見たりという描写が多く出てきます。

写真は私がまだ実家にいたときに、下手くそながらも撮った、皆既月食の写真です。実家には一眼レフがあったので、月を大きさに拡大して撮ることが出来ました。

鉱物趣味

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この物語はタイトルを裏切ることのない、天体観測が度々登場してきます。天体観測というだけでも理科趣味の心が揺さぶられますが、そのほかにも鉱物趣味的な話題も登場します。

理科趣味の皆さんには鉱物も刺さるのではないでしょうか。

私ももれなくそうです。

私は特に八面体にカットされたフローライトが好きです。

ほかにも遊色光が魅力的なラブラドライト。
見る角度によって表情を変えてくれるのがまたポイントです。

物語中ではラブラドライトこそ、出てこないものの、聞き慣れた鉱物や初めて聞くような鉱物の名前が出てくることでしょう。

不思議な世界観と対称的な二人

理科趣味的な描写の多いこの物語。

もちろんそれだけでも十分惹かれる要素が多いのですが、決め手は不思議な世界観と、主人公とその登場人物だと思いました。

特に主人公とその親友は対称的な性格をしており、時折衝突やすれ違いを見せるものの、そのたびに仲が深まっていく様子が実に愛らしい。

気がついたら世界にどっぷり浸かってしまいました。

青春青春。

でもその青春ものに付きものな、色恋沙汰がないのもまた良いところです。

理科趣味で不思議な世界観。そして主人公とその友人が繰り広げる青春物語。そんなキーワードが好きな方は是非一度読んでみてください



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