巻いて良かった!肉巻き野菜ランキング
みんなすぐに「コスパ」って言いますよね。コストパフォーマンス。
コストとパフォーマンスを天秤にかけたときに割が良いな~ってなったら/費用対効果が高いな~ってなったら、「コスパが良い」って言うんですよね。知っていますよ意味くらい。
でも世の中コスパコスパ言われる割に、コストが安いことばっかりに焦点が当てられて、パフォーマンスの高さで引っ張っていってるようなものにはコスパって言われない気がします。でも、本来の意味から考えると、まあまあ手間がかかっていてもめちゃくちゃパフォーマンスが高かったらそれは「コスパが良い」だと思うんですよね。
何が言いたいかというと「肉巻き野菜はコスパ最高だ!」ということです。
肉巻き。巻くのに最適なサイズの具を用意しなくてはいけないし、手がベッタベタになるし、時間もかかるし、洗いものも増えるし、コストがまあまあまあまあかかります。これまでクソ料理記事ばかり上げてきたようなズボラぼくにとってはなかなかハードルが高い。でも、圧倒的にうまいんです。肉のアブラがしみた野菜の美味しさたるや。食べ応えもすごいんです。パフォーマンスがめちゃくちゃ高いんです。
だから、あなたも少し体力と気力に自信があるときくらいは肉で何かを巻いてみませんか?
肉巻き 基本の作り方
1.肉を用意する
豚バラでも豚ロースでも、薄ければOKです。切り落としと呼ばれるタイプの肉は安くて薄くてGOODなのですが、いちいち広げるのが面倒で、途中でちぎれちゃったりして難しかったのであまりおすすめできないです。
2.野菜を用意する
適当なサイズに切れば大丈夫です。結構大きくても気合で巻けますが、火の通りを考えると、バカでかいのは大変です。肉で巻くことをイメージして適当なサイズに切ってください。
3.巻く
まな板がベタベタになるのが嫌なので、まな板の上にラップを敷いて作業します。大学院の研究室では、きれいな机で作業したいときに机を70%エタノールで拭き拭きして、まだ湿ってるうちにラップを広げて机と密着させて、その上で作業していました。それと同じことをキッチンでやっています。長い野菜には、テニスラケットのグリップのように斜めに肉を巻くのが良いと思います。肉の幅くらいの野菜であればくるっと2周くらい巻けばよいです。巻いたら手でギュッと握って密着させます。こんなもんで意外と肉が固定されます。
4.焼く
巻き終わりの面を下にしてフライパンで焼きます。野菜の雰囲気を見ながら、肉が焦げ焦げにならないように調節して焼いてください。わたしは見守るのが面倒なので、弱火で放置して一旦アニメを見て、思い出したときにころころ裏返しているくらいです。
5.味付け
おすすめは照り焼きです。肉巻き野菜がある程度焼けたら外に取り出し、フライパンに、酒:みりん:醤油:砂糖=2:2:2:1でぶちこみ、ぐつぐつさせます。そこに焼けた肉巻き野菜を戻してからめながら少し加熱する感じです。照り焼きは日本人の心。何だって勝手に美味しくなります。面倒な時は塩コショウでもいいし、素焼きにして焼肉のたれで食べるのも美味しかったです。
てりってり〜〜〜♪
では、お待ちかね!
巻いて良かった!肉巻き野菜ランキング
5位 長いも
美味しさ★★★ ぬるぬるパニック★★★ 難易度★★★
美味しい。めちゃくちゃ美味しい。ただ、圧倒的にぬるぬる。ローション風呂かというくらいにぬるぬる。あまりにるぬるぬるで上手く掴めず、手から勝手に飛び出ていくので「長いもって意思持ってるんだな~」とすら思えます。手で掴むことすら難しいものを肉で巻くなど至難の業です。しかも、焼き加減が難しく、サクサクとホクホクの中間くらいにする焼き時間が最後まで掴めずじまいでした。でも美味しいです。おすすめです。
4位 ズッキーニ
美味しさ★★★ どうせうまい度★★★ シナジー★☆☆
ズッキーニは焼くだけでうまい奇跡の野菜なので、絶対肉巻きにしても最高だと思ってやってみました。が、焼くだけで100点の味なので、肉で巻いても100点から変わらないんですよね。いや、もちろん美味しいんですよ。めちゃくちゃうまい。でも、肉で巻くことによるシナジーがほぼ無い。ただ、「肉とズッキーニを同時に食ってるな~」という感じ。びっくりドンキーのパイナップルバーグディッシュのほうがよっぽどシナジーを感じる味わいですね。そんなこんなで焼野菜の王者は4位止まりです。
3位 ピーマン的なもの
美味しさ★★★ シナジー★★★ 見た目★★★
ピーマンの肉詰めが美味しいから肉巻きピーマンも絶対うまいはずと思って巻いてみました。うまいです。ピーマンってバーベキューだとかっさかさに乾燥したり焦げたりして網の端でくすぶってるイメージですが、肉のベールによりピーマンが蒸し焼き状態になってめちゃくちゃうまみが引き出されています。ズッキーニと打って変わって、こちらはシナジー大爆発のうまみです。さらに言えば、ししとう的なものもうまいです。辛いので大人の味です。そして特におすすめは甘長とうがらし(万願寺とうがらし)。ピーマンと違ってさばかなくて(包丁使って種を取り出さなくて)いいのがいいですよね。さっと洗ってそのまま巻けるし、巻きやすいフォルムなので見た目もいい感じです。
2位 なんらかのきのこ
美味しさ★★★ うまみの融合★★★ 見た目★★★
これはもう一言に、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果がすごい!(だいぶ適当なこと言ってます。)肉のうまみ成分ときのこのうまみ成分がお互いを高めあうんですよね。別に肉巻きという調理法に限らないのですが、肉ときのこを一緒に食べると勝手に美味しくなります。ちなみにわたしはえのきを束ねて巻くのが好きです。が、えのきは歯に詰まって嫌いだという人もいると思うので、エリンギなんかもいいんじゃないですかね。何を巻いてもうまいです。どのきのこも肉で巻くのに程よい大きさとテクスチャなので、巻きやすく見た目もいいです。好きです。
1位 新生姜
美味しさ★★★ さわやかさ★★★ ほぼ生姜焼き★★★
単純に生姜が好きなんですよねわたし。この時期だと「谷中生姜」とか「葉生姜」と言われるものがスーパーに売られていて、それを食べてみたい!との思いから肉巻き生活を始めました。確かに谷中生姜の肉巻きはめちゃくちゃおいしかったです。辛味も少なくさわやかで、ご飯もすすむ味でした。ただ、こちらの谷中生姜、圧倒的に可食部が少ないんじゃ!!!150円くらいで谷中生姜買って、肉巻きがせいぜい5,6個しかできないなんてバグでは?というかあんなに長いのに食べられる部分少なすぎでは??と、キレ散らかして、普通の生姜巻けばいいんでね?とのことでここに落ち着きました。新生姜ならあんまり辛くないし(多分)。ただ、やはり根生姜はスジスジが多いので、繊維を断つ方向に千切りして、束にして巻く感じでお願いします。最高にさわやかな肉巻きができて、食欲もマシマシです。
さあ!あなたの巻きたい野菜は決まりましたか?ぶっちゃけ何巻いてもうまいのですが、ランキングも是非参考にしてみてくださいね。
ところで、多くの人が頭に浮かぶであろう、「わざわざ巻かなくても、肉と野菜一緒に炒めたらどうせうまいんでね?問題」についても話しておきたいと思います。何なら、自分でも途中で巻くのめんどくさくなって、普通に炒めたこともあります。(あるんかい!)
結論は、「巻かなくても、そこそこうまい!」です。身も蓋もない話ですが、味付けと素材が美味しけりゃ、そりゃ何やっても大体うまいんですよ。
ただ、肉巻きの方が圧倒的に野菜がうまい。野菜の味がしっかり感じられます。大抵わたしはてりやき味にして肉巻き野菜を食べますが、味の勢力図が「野菜vsてりやき肉」になります。これがてりやき味の野菜炒めだと「野菜vs肉vsてりやき」になります。何言ってるかわからないかもしれませんが、肉巻きにした方が、口に入れたときに野菜の味の割合が増えるんですよね。さらに、ピーマンの節でも書きましたが、肉のベールにより野菜が蒸し焼き状態になって、ただ炒めるより野菜が美味しい気がします。野菜の味をふくよかに感じられると言うべきでしょうか。とにかく野菜を美味しく食べる方法として肉巻きは推せるのです。
そして肉巻き野菜の強いポイントして「食べやすい」も挙げられると思います。何せ、箸で1回掴むだけで口の中を十分に満たす量の野菜と肉が最高のバランスで入ってくるわけですから、他に考え事をしていてもアニメを見ていてもスムーズに食べることができます。お弁当にもピッタリですよね。
まとめ
野菜のおいしさを十分に引き出し、食べやすく、常に最高のバランスで肉と野菜を口に入れることができる「肉巻き野菜」。多少の手間がかかっても、そのコストが誤差になるくらいにパフォーマンスが高い・・・つまりコスパ最高だということがお分かりいただけたでしょうか?
友だちたちと「肉に巻いたらうまそうな具」を持ち寄る肉巻きパーティーなんかも絶対楽しいと思います。みなさんも是非巻き巻きしてみてくださいね。
おわり
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