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ゼロクーポン債と利付け債ではどちらが資産形成にむいているか。

国債には、ゼロクーポン債と利付け債という2つの種類があります。

ゼロクーポン債とは、債券を割引にて購入し、償還日に、満額にて貰える債券です。
例えば、購入時70万円で、償還日は、100万円になるようなイメージです。

利付け債とは、その都度決まった利金が貰える債券です。
例えば100万円の債券で3%の利率の場合、1.5万円で、二回年間利金を頂くことができます。

ちなみに、投資効率としてどちらが優れているかご存知でしょうか。

例えば、100万円で、利率10%、10年後に償還される債券があった場合、どちらが特だと思いますか?

これは、圧倒的にゼロクーポン債になります。

具体的に計算してみます。

利付け債として運用したとします。
利金を年一回とすると、毎年10万円の利金が来ます。しかし、税金で20%取られますので、8万円が手残りになります。
従って、100万円+8万円×10年間=180万円です。

では、ゼロクーポン債だとどうなるでしょうか。
年間10万円の利金が来ますが、内部再投資がされます。
一年目は110万円
二年目は110万円×10%=121万円
三年目は121万円×10%=133.1万円

10年目は259万円ぐらいになります。
利益に20%の税金がかかりますので
(259万円-100万円)×20%=32万円

つまり、259万円-32万円=227万円

利付け債 180万円
ゼロクーポン債 227万円

と差が出ました。

これは、複利効果と税金の繰延効果による差になります。

つまり

資産を最大化したい方
→ゼロクーポン債

キャッシュフローを最大化したい方
→利付け債

という使い分けが一つできます。

利付け債は、定期的にキャッシュが来ますので、高齢の方などにとっては悪くない選択肢です。

ちなみに、利付け債にした上でよりゼロクーポン債の利回りに近づけたい場合は、利金を更に国債購入に当てれば、複利効果を得ることができます。
ただし、利金を貰う度に税金は払いますので、やはり、ゼロクーポン債の方が投資効率は高くなります。

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