洋物

【現代日本昔ばなし17】洋物男

 むかしむかし、あるところに、ようものが だいすきな おとこが いました。

ようもの おとこは いつも、

「ほうがく より ようがくだ」

「にほんのさっかー より おうしゅうりーぐ だ」

「わしょく より ようしょく だ」

と、なにかにつけて、にほんの ぶんか を みくだす はつげんを していました。


  あるとき、ちきゅうに うちゅうじんが あらわれました。

うちゅうじんは いいました。

「ちきゅう。なんと つまらない ほしだ。ぶんかの れべるは ひくいし、ごみで よごれているし、ぱっとみ うつくし そうだから しんりゃく しようと おもって きたのに、こんな ほし には なんの かちもない。さようなら。」

しかし、うちゅうご なので だれも ききとれません。

うちゅうじんは、なにも せずに かえっていきました。

ようもの おとこは ぶちぎれました。

「うるせえ。かってに やってきて、すきかって いってんじゃねえ。どうせ、こっちを みくだしてるんだろう。こっちは、こっちで すきに やってるんだ。たにんの しゅみに くちだすんじゃねえよ。」

そういうと、いつもの ように、ようがを みはじめました。

もちろん、にほんご ふきかえで。


 そのご、ようものおとこは、いっぽも にほん こくないから でることもなく、しあわせに くらしましたとさ。

めでたしめでたし

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