大学生アルバイト

【現代日本昔ばなし29】大学生アルバイト

 むかしむかし、あるところに、だいがくせい あるばいとが いました。

だいがくせい あるばいとは、じゅぎょうにも いかず、ばいとばかりして おかねを かせいでは、のみかいや ごうこんに ついやす という、なんの せいさんせいも ない つかいかたを していました。

かといって、ばいとの しごと じたいも だらだらと じかんを すごすばかりで、せいども ひくければ、やるきも かんじられませんでした。

 あるとき、だいがくせい あるばいとの りょうしんは いいました。

「じっか ぐらしの うえに、そんな だらだら すごし ているんじゃ ないよ。」

だいがくせい あるばいとは いいました。

「うるさい、くそばばあ。」

だいがくせい あるばいとの りょうしんは、こまってしまいました。

  その ようすを みかねた、てんちょうは いいました。

「ごりょうしんに めいわくを かけるんじゃ ないよ。おまえは くびだ。」

だいがくせい あるばいとは いいました。

「かいこ つうちには 1かげつまえに おこなわなければ なりません。もし、いますぐ という ことで あれば、1かげつぶんの きゅうりょうを はらってもらうことが できる と ろうどうきじゅんほうに かいてあります。」

だいがくせい あるばいとは、ほうがくぶ のせいと だったのです。

じゅぎょうには ろくに いってないくせに、そういうことだけは おぼえているの でした。

てんちょうは ぐうの ねも でません でした。

 つきひは ながれ、てんちょうは いどうし、だいがくせい あるばいとは あるばいとを つづけていました。

いろんな ひとが、いろんな あどばいすを してきましたが、だいがくせい とくゆうの へんに おとなぶった こどもじみた いいわけで ことごとく かいひ しつづけて いたのでした。

なんねんも はたらいているのに、いっさい すきるも みにつけていません。

ただ、おかねを かせいでは のむ、それだけでした。

 さらに つきひは ながれ、だいがくせい あるばいとの りょうしんは なくなって しまいました。

もちろん、そのひも しふと でした。

そうしきも しんせき まかせ。

あるばいとを つづけたのです。

 さらに つきひが ながれ、だいがくせい あるばいとの ゆうじんたちが、みな りっぱに しゅうしょくし、けっこん しゅっさんを へて、もがきながらも ひっしに おとなを えんじている そのきかんも、だいがくせい あるばいとは しふとに はいっていました。

じきゅうも かわりませんでした。

とししたの しふとりーだーに こきつかわれていました。

 さらに つきひが ながれ、せかいじゅうには ろぼっとが あふれ、にんげんが しごとを しなくて よくなった その ひも、だいがくせい あるばいとは しふとに はいっていました。

とししたの ろぼっとに こきつかわれていました。

あるとき、ろぼっと てんちょうに いわれました。

「きみは、ずっと しふとに はいっているね。」 

「あーざーす。」

だいがくせい あるばいとは こたえました。

「えらいから、じきゅうを 10えん あっぷ して あげよう。」

 だいがくせい あるばいとは、しあわせに くらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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