フリーハグ

【現代日本昔ばなし27】フリーハグ女

 むかしむかし、あるところに、ふりーはぐ おんなが いました。

ふりーはぐおんなは ひまさえ あれば、しぶやの えきまえに いって ふりーはぐを して くらしていました。

おんなは ふりーはぐを つづけて いれば、いつか せかいから せんそうが なくなると ほんきで しんじこんで いたのです。

なので、どんな ひとで あろうと ふりーはぐを やったのでした。

 あるとき、ふりーはぐおんなが いつものように しぶやで、ふりーはぐの ぼーどを かかげていると、ひとりの おとこが やってきました。

「きみは どんな ひととも ふりーはぐ するのかい。」

おとこは たずねました。

「ええ。もちろん。」

おんなは そういって おとこと はぐしました。

 そのようすを みた、ほーむれすの おじさんが、いいました。

「わしは、もう1かげつ ふろに はいって いないが、こんな わしとも はぐ できるのか。 」

「ええ。もちろん。」

おんなは そういって ほーむれすの おとこと はぐしました。

 そのようすを みた、せっちゃくざい せいじんが、いいました。

「わたしの からだは せっちゃくざいで できて いる。こんな わたしとも はぐ できるのか。」

「ええ。もちろん。」

おんなは そういって、せっちゃくざい せいじんと はぐ しました。

 それからというもの、ふりーはぐ おんなは せっちゃくざい せいじんと くっついたまま しあわせに くらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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