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【現代日本昔ばなし28】スポーツ狂

 むかしむかし、あるところに、すぽーつきょうが いました。

すぽーつきょうは、ひいきに している すぽーつ ちーむがあり、しあいに かつと きげんが いいし、まけよう ものなら、ふきげんに なり まわりの ひとに あたりちらした あげく、さけを のんで ねました。

もちろん、まわりの ひとは だいめいわく でした。


 あるとき、すぽーつきょうは かいしゃの ぶかを すぽーつ かんせんに さそいました。

ぶかは こまって しまいました。

ちーむが かてば、しあいごの のみだい くらいは おごって くれそうです。

しかし、もし まける ようなことが あれば、だいさんじに なることが めに みえて いるからです。

かなり きけんな ぎゃんぶる でした。


 そこで、ぶかは おもいきって いってみることに しました。

「しあい けっかに きぶんが さゆう されるのは めいわくです。」

すぽーつきょうは こたえました。

「それが あい という ものだ。」

と、はなしに なりません。

けっきょく ぶかは、じょうしと しあいを みに いきませんでした。


 そのひ いこうも、ぶかは、じょうしの かおいろを うかがい ながら せいかつを しています。

じょうしの きげんが いいいときは、じぶんの きげんも よくなり、じょうしの きげんが わるいときは じぶんの きげんも わるく なりました。

 けっか、ぶかのぶかから、「すぽーつきょう じょうし きょう」と おそれられる ように なりました。

ぶかのぶかは いいました。

「しあいのけっかに きぶんが さゆう される じょうしに きぶんが さゆう されるのは めいわくです。」

ぶかは こたえました。

「それが、かいしゃ という ものだ。」

と、はなしに なりません。


 けっきょく、ぶかのぶかも 「すぽーつ きょうの じょうし きょうの じょうしきょう」となり、しゃいかいの いちぶに くみこまれ、しあわせに くらしましたとさ。

めでたしめでたし。

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