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エテ公 #257 辞書の生き物

エテ公

 猿(サル)を擬人化した表現です。

 「エテ公」の「エテ」は「得手:エテ」から来ています。
これは、「猿」の読みが「去る」に通じるとして忌み嫌われ、逆の意味である「得る」に替えられたものです。

 平安時代に、果物の「梨」が、その音が「無し」につながるとして、「有り実」と呼ばれたり、イカの「スルメ」が「アタリメ」と変わったりしています。

 「刺身」も元々は「切り身」だったようですが、武士が腹を切る「切腹」をイメージさせるとして、切るではなく刺すになったそうです。

 「エテ公」は猿を擬人化して親しみを持たせた呼び方ですね。

 これらは「忌み言葉」と呼ばれていますが、他にもありますので探してみませんか。

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