成功を左右する!Web販促におけるデータ活用のタイミングの重要性
Web販売が伸び悩んでいる担当者の方へ
無数に存在するECサイトの中で、どのようにすれば自社の商品が売上アップへとつながるのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ビジネスデザイン研究所が考えるWeb販促で成功するために必要なデータの活用方法についてご紹介していきます。
リアルなデータを瞬時に活用しよう
Web販促における数字の活用では、目的を明確にするだけでなく『最適なタイミングで瞬時にデータを活用』することが重要です。
リアルタイムなデータを見ることで、販促状況を知り・チャンスロスを防ぐ・売上アップにつなげる対策を迅速に行うことができます。
結果がどうだったのかを振り返るデータ活用ではなく今の状況をデータで知ることで、変化の激しい市場競争の中でも、迅速な対策を打つことができるのです。
「販売数が下がっていることが数値で分かり、調べてみると競合他社がセールを開催していた」なんてことも、早く気付くことができ手を打つこともできるのです。
リアルタイムのデータ分析をした具体例
リアルタイムなデータ分析をしたことで、ECサイトの売上が向上した小売業の具体例を紹介していく。
当該企業では、ECサイトと実店舗にて生活用品の販売をしている。
売上アップを目指すため、商品の販促をおこなったが売上アップにはつながらなかった。
なぜなのか。その理由は以下の通りである。
【販促を行ったのに売上アップにつながらなかった失敗例】
買っていない人、取りこぼしている人を把握できていない
繁忙期の3か月で1年間の売上の9割を売り上げるにもかかわらず、タイムリーなデータ活用ができていない
繁忙期が終わってからデータを見ていたため今期の売上への対策に繋げられない
データは本社へ送るための物であり、膨大な時間をかけて資料作成する
【ECサイトの売上が向上した成功例】
〜 前提 〜
当該企業ではネットと店舗両方で販売していた。
データ分析をする前は、「来店こそ売り上げがある」「接客してこそ商品が売れる」と今までの売り方が正解だと考えていた。
そのため、Webで購入する人より、来店の方が買ってもらえると思い込んでいたのだ。
1、まず現状を正しく把握する
まずは、次の数値を分析し事実の把握をすることから行った。
・来店して購入した人
・来店せずWebで購入した人
・会員登録だけ行い購入しない人
これらの数値を見て実際の統計を取ったところ、来店せずにWebで購入した人が多かった。
このことからWebで取りこぼしている顧客への対策の必要性が浮き彫りになった。
2、Web販促の効果検証
Webで取りこぼしている顧客への対策として、次の2点を行った。
①商品の購入状況を数値で見る
力を入れて売りたい商品、取りこぼすと大きな損失になる主力商品など、商品ごとに「売れた個数」「売上額」を可視化できるようにした
ECサイトの管理画面にて翌日までのデータが見られるダッシュボードを導入しタイムリーなデータ活用が可能になった
予想より売れていない場合は、未購入者へのメール配信や、Webサイトの目立つ箇所に商品を陳列するなど販促を強化
②メールマガジンの開封率をリアルタイムで知る
配信したメールの開封率とその後の購入状況を見られるようにした
メール内容のABテストができるようになり、効果のあった施策をどんどん実行できるようになった
データを見ることで「今、何をすべきか」が分かることを重視し、先に挙げた2点を実施するためのシステム導入を行い成功へとつながった。
タイムリーな数字を活用した成功への道筋
どのようにして成功したのか「成功への道筋」をみていきましょう!