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数値化の功罪【数字に強いロジカルパーソンになる授業〜ビジネス数学・メールセミナーvol.393〜】

数値化の功罪
【数字に強いロジカルパーソンになる授業~ビジネス数学・メールセミナー~】vol.393

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vol.393 数値化の功罪


こんにちは。ビジネス数学教育家の深沢真太郎です。

私のいるHR・人材育成業界は新人研修まっただ中。かくいう私も入社1年目向けの「数字」をテーマにした研修をいくつか預かります。そのほか、BMI(ビジネス数学インストラクター)たちも全国で大学の講義をしたり新人研修に登壇していたり。

言葉なんてなんでもいい。形にもこだわらない。ビジネス人あるいはこれからそうなる人たちへ、必要な教育を提供できるように。数字に強いロジカルパーソンを増やすビジネス数学教育。頑張ります。

・・・・・・・
暑苦しい導入で失礼しました(笑)そろそろ本題に入りましょう。

今回のテーマは「数値化」です。

世の中はこのテーマでベストセラーがでたり。あなたも「重要だ」「必要だ」「今年度こそ」と思っているのではないでしょうか。素晴らしいことです。ぜひ積極的に、お願いします。

一方で、水を差すようなことを申し上げます。「数値化」には功罪があります。もちろん数値化した方がいいこともたくさんあります。それは様々なコンテンツでぜひ学んでください。しかし、ビジネスには数値化しない方がいいこともあります。そんなバカなと思われるかもしれません。

極めてわかりやすい事例を挙げましょう。

あなたは頑張ってお仕事をしています。本当に、頑張っています。では、あなたが仕事をすることでかかっている会社のコストは実際のところどれくらいでしょうか。この問いに即答できる人はほとんどいないと思います。なぜなら、それを数値化していないからです。では仮にあなたがそれを数値化できる思考法、あるいはITツールを持っているとしましょう。実際に数値化してみました。これをXとします。

一方で、あなたが属する会社のひとりあたり利益(Y)をざっくり計算してみたとします。つまりあなたもひとりで利益Yだけ稼ぐ人材だということです。もしこのXとYを比較したとき、


X>Y


であったとしたらいかがでしょう。あなたはどう感じるでしょうか。自分が赤字社員であることが明確に示されることになります。








「そんなものを数値化されては困る」







そう思いませんか。私でもそう思います。つまり、このXは必ずしも誰かを幸せにする数値化ではないのです。

今回の話はとても微妙なニュアンスが含まれています。学者さんや学生さんにはなかなかピンとこない話かもしれません。「なんでも数値化することが大事だ」という正義も否定はしません。しかし現実のビジネスシーンはその考え方が当てはまるほど美しいものではないと私は思っています。もっと泥臭く、損得が交差し、駆け引きの質で成り立っている世界ではないでしょうか。

数値化すべきことは数値化する。
数値化すべきではないことを数値化してはならない。

うまく仕事を進める人は、この感覚を持っている方です。よかったら考えてみてください。

最後にひとつ問いを預けます。私は皆様にとっての正解を持っていません。繰り返しですが、ぜひ考えてみてください。

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【問い】

あなたの仕事(会社)において、数値化すべきことはなんでしょうか。
あなたの仕事(会社)において、数値化すべきではないことはなんでしょうか。

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今回の内容は一部動画でも公開しています。よろしければどうぞ。


動画:数値化の功罪


ではまた次回!



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